目次
第1章 魚(シュール・ストレミング;ホンオフェ ほか)
第2章 肉(ヒツジ;ヤギ ほか)
第3章 野菜・果物(銀杏;ドリアン ほか)
第4章 その他の食べ物(エピキュアー;リンブルガー ほか)
第5章 調味料・香辛料(しょっつる;いしる ほか)
著者等紹介
前橋健二[マエハシケンジ]
東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授。日本の調味料研究の第一人者。発酵における微生物と成分変化、発酵調味料、味の解析や味覚のしくみなど、「発酵」と「味」について、多方面から科学的アプローチを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よこたん
45
“世の中には、信じられないほどくさい食べ物があります。”“「くさい」という苦痛やきょうふを乗りこえて食のぼうけんにいどんでこられた先人たちの勇気に感謝したいものです。” くさい、にも色々ある。人によってにおいの感じ方も違う。発酵食品、獣の肉、個性的なにおいの植物、チーズ、漬け物…世の中にはなんと沢山のくさいがあるのだろう。美味しいけどくさいと言われたら、尻込みしてしまう。各食品に、くさい度メーター付き。和歌山南部でお馴染のイルカの肉ってくさいとは知らずだった。私は、ラム肉ですらギブアップの若輩者。ヤギ…。2024/09/19
k sato
20
作者の勇気に脱帽です。クサイ食べ物の世界選手権を開催したら、半径1kmは立入禁止になるかもしれません。世界一クサイといわれる地獄の缶詰「シュール・ストレミング」。加熱殺菌しない製法は救いようがありません!クサイ度メーターは測定不能。納豆のクサイ度が中程度とは期待外れでした。銀杏の果実、ブルーチーズ、臭豆腐。もう、嗅ぎたくありません。腐敗と発酵は表裏一体です。命に関わるかもしれないのに、人間はなぜ強烈にクサイ物を食べてきたのでしょうか。食べてみようと思い立った人類のチャレンジ精神に敬服いたします。2025/06/22
noko
6
我が子が借りてきた。この手の食品については、結構詳しいつもりでいたが、新しい知識も得られた。熟鮓系の食べ物は中国南部やメコン川エリアにルーツがあるのは知っていたが、タイのパーソムは、今は政府から食中毒防止のため加熱して食べる様になったとは知らなかった。アイスランドのサメ肉発酵食品、ハカールは発酵させた後に数ヶ月乾燥させる。ホンオフェに似た匂いだが、乾燥の工程があることで、違う質感になる。長野県の上田市の一部では、昭和の中期まで、カラスをつくねみたいにして食べていた。臭いはうまい!2024/09/07
遠い日
3
臭いけれどもおいしいものが、こんなたくさんあるとは驚きです。香草系の食べ物は大丈夫ですが、食べたことがないものの方が多いけれど、多分肉系、魚系の臭いものはダメなんじゃないかな、わたしは。カラスの肉が臭いとありますが、カラスを食べる文化があるのですねぇ⁉︎2024/06/19
千代
1
シュール・ストレミングを筆頭に、魚、肉、野菜・果物、その他の食べ物、調味料・香辛料の5章に分けて紹介。魚は全部無理。鹿や猪、鯨、野菜類、香辛料は大丈夫。カソ・マルツゥ……怖いもの見たさで切ってみたいような……。「発酵」と「腐敗」、人の都合で使い分けられてる。読んでるとだんだん胃がムカムカして痛くなってくる。食べ物を無駄なく保存する先人の知恵ってすごい。見た目と臭いに怯まず食べてみるのすごい。心底そう思いながら本を閉じた。胃が痛い。2025/02/14
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