内容説明
多島諸国連合軍に身を置くアストロッドは、シュロウ軍を率いる兄シェラバッハと敵として向かい合うことに。常に側に寄り添うルシアの気持ちに惹かれながらも、応えられないアストロッドは、シュロウに戻ることを決意する。が、故国でアストロッドが見たのは、思いもかけない状況に陥った皇城だった!「必ずあなたの許へ行く。シェラバッハ、共に―」闇の血を受けた兄弟の運命に、ついに審判が下る!シリーズ完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅羽
4
最終巻。予想通り、ちょっと切ないラストでした。でも皆それを受け入れ、納得して至った道なので悲壮感はそれ程ありません。兄への執着やルシアへの想い、迷いながら進んだ最後。アストロッドの変化や成長を感じました。そしてルシアが生き残って良かったです。2013/08/29
浅葉
3
★★☆☆☆ 所有 長らく結末直前で放置していたシリーズをようやく読めた。とりあえず結末を確かめられて落ち着いた。可もなく不可もなくといった印象。ファンタジー色よりも、多島諸国群という独特の設定を活かした架空歴史モノにした方がよかったんじゃないかな。2010/05/25
あずま
2
無事読了。お疲れ様でした。まあ納得の終わり方ではあります。正直このシリーズは2巻までが楽しいかな、と全部読み終えて思いますが。深草さんの文章は表現が表現とかすごいな、と思うんですが、このシリーズの後がないので残念です。2009/07/30
星嵐哀
1
最終巻『キング・スレイヤー』まで読み終わりました〜 主人公アストロッドがとても世間知らずで馬鹿で間抜けな王子様でしたがあそこまでいくと「アホな子ほど可愛い」境地に… ねぇ、兄上はともかくルシア、君はなんでそこまでアストロッドにゾッコン(死語・笑)だったの? やっぱり、ナシェラ姫の外見が大きかったのかな? あんまり心情が明かされずじまいでしたが、兄上のアストロッドへの執着あってこその物語でした。 「兄上、素敵」につきます。 2006/07/24
帆
1
最終巻、ちょっと詰め込みすぎな印象はあったけどいいエンディングだったかなと思います。 突っ込みたいところはあるけど、やっぱりこの話が好きでした。 飾った文章の感じも雰囲気あったし、キャラ達もみんな可愛いかった。 終わったなぁという余韻もいい感じに残ってます。2010/10/31