内容説明
美貌の科学者・平賀と、古文書と暗号解読のエキスパート・ロベルトは、バチカンの『奇跡調査官』。2人が今回挑むのは、1年半前に死んだ預言者の、腐敗しない死体の謎。早速アフリカのソフマ共和国に赴いた2人は、現地の呪術的な儀式で女が殺された現場に遭遇する。不穏な空気の中、さらに亡き預言者が、ロベルトの来訪とその死を預言していたことも分かり!?「私が貴方を死なせなどしません」天才神父コンビの事件簿、第2弾。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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和夜
96
≪再読≫次を読むのに時間が開いてしまったため再読。細かい描写があって読みごたえがありました。今回はロベルトがメインなので平賀さんは影が薄め。再読なのでオチよりも細かい描写や科学的説明のところを中心に読んでみましたが、専門的知識がないからか半分くらいしか理解できず…。自分の脳内でうまくイメージ化できなかったのが残念。もっと勉強しようと思いました。 ジュリア司祭がどうなったのか気になります。次巻以降どうなるんでしょう。2016/05/08
青蓮
89
再読です。腐らない死体の謎に迫る平賀とロベルト。今回はロベルトがメインの話で、前作あまり活躍しなかったロベルトが出張ってます。ロベルトスキーにはオイシイ巻です。そして、前作より話が纏まっている感じテンポよく読めました。宿敵ジュリア司祭も登場して、今後平賀とロベルトとどう絡んでいくのかが楽しみな所。続きも再読しようと思います。2013/10/18
藤月はな(灯れ松明の火)
74
単行本でも読んでいたのですがロベルトが腐敗しない死体の奇跡を調査していく内に次第に悪夢などに追い詰められていく姿に居たたまれなくなりました。しかし、ロベルトが何者であれ、彼のことを心から信頼する平賀がいる限り、大丈夫だと思います。彼が過去に向き合えたのも神の采配だったのでしょうね。勿論、二人の信頼ぶりも美味しゅうございました♪2011/02/20
眠る山猫屋
68
今回はロベルト活躍。前半のよろめきぶりが、意外な伏線に。タブー感のあった過去にまで言及されるとは思わなかった。前巻程の圧倒的知識洪水感はなかったが、異端や予言解釈など、流石の展開というしかない。宿敵となるかもしれない人物まで登場したしね。2012/06/24
ぽんすけ
64
1巻より薄くなったけど、中身は読みやすくなった。天然だけど論理的思考型の平賀と、大人の男の魅力あふれる暗号解読の天才ロベルトのコンビがとてもいい。1巻では平賀の添え物状態だったロベルトがこの巻ではめっちゃ活躍してて、平賀のワンサイドゲームにならないところが好印象。俄然続きを読もうという気持ちが強くなった。そして私の萌えセンサーが大きく反応してるのがジュリア司祭。えっ、なんか彼ヤバくないですか?あんなに聖人そのものなのに、本性はめっちゃ真っ黒?えっ?めっちゃ好みなんですけどw推しになりそうな予感がする2023/03/30