内容説明
大神官選定が近づく麗虎国。持って生まれた奇跡の力で、人の本心を見抜く少年・天青は、敬愛する神官・鶏冠の側付きになることに。「毎日側にいられる!」と喜んだのも束の間、天青は鶏冠が沈みがちなことに気づく。実は、大神官候補に選定されている鶏冠には、人に言えない秘密があった。しかも自分のせいで死んだと思っていた弟と再会した鶏冠は!?美し過ぎる鶏冠が世界の運命を変える!?クライマックス直前の第9巻。
著者等紹介
榎田ユウリ[エダユウリ]
7月生まれ、東京都出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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papako
59
かなり佳境に入ってきたシリーズ。どうなる鶏冠!どうなる大神官!どうなる?鶏冠の弟、葉寧の登場にあわせて、初めて恋愛話が出てきた。榎田さんの作品ってBLものもあるはずなのに、こちらは全くBL臭がしない。こんなにイケメン達が出てくるのにね。きっと天青の真っ直ぐさのおかげかな。さてさて、本筋はあと1冊。いきますよ~。2019/01/06
ゆきちん
32
シリーズ⑨特例で鶏冠の側付き書生になってウキウキの天青。大神官選を控えて鶏冠は沈み込んでいる。誰にも言えない悩みを抱え、そこを苑遊につけ込まれてしまい…あーもう。王子も大神官も天青も絶対大丈夫なんだから信じて全部ぶちまけちまえばいいのに、そうしないのが真面目というか頑固というか。次が最終なんだけど、あの人とあの人がひっついて欲しいやら、ああなって欲しいやらいろいろと願望があるのだけど、さて叶うのか。次「慧眼は明日に輝く」へ2018/08/05
み
24
も〜、次作への期待が(>_<)すっかり待てないヒトになってしまう読ませ方。揃えておいてよかったわ。曹鉄さん、おかえり♪2019/12/01
藤月はな(灯れ松明の火)
19
希望を下手に持って絶望するぐらいなら憎悪しても生き延びるという述懐にグサリと来ました。葉寧と天青の邂逅にしんみりしました。気の色が見えない苑遊が怖いです。読んだ膨大な書物を全て記憶し、自分のできることをやろうとし、悪戯で仕掛けられた蟇蛙にケロンと名付ける蛙顔の民世と玉央さんなど蝶々の姐さん達が大変、良いです。そして相変わらずの櫻嵐。あとがきの学園設定でのこの巻のあらすじ紹介に爆笑(笑)2012/08/03
絳楸蘭
11
鶏冠の過去に関することが既刊でちょこちょこ出ていただけに、どんだけひどい目に合うんだろう…と、心配でなかなか読み進められなかった。が、行動的な鶏冠のお陰で話も進み、ちょっと安心した。と、思ったのに〜(泣)そして、次回が最終巻。2013/11/23