内容説明
人の本心を看破する奇跡の力を見いだされ、王都へやってきた天青。神官書生になるための試験で出会った、下働きの少年・燕篤との切ない友情物語(「書に吹くは白緑の風」)ほか、宮廷で行われた舞の競い合いに参戦した、驚くべき美姫を描く、小説&コミックコラボ作品(「舞姫は夢を見る」)など、名作を改稿の上完全収録。さらに燕篤との「その後」を描いた特別書き下ろしも収録した、「宮廷神官物語」の全てがわかる外伝集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
83
継承問題が落ち着いた今、過去を垣間見れて懐かしい。天青が就学前に一緒に勉強してくれた燕篤との出会い。天青を助けたくて彼が選んだ方法は間違ってたけど、いい友情が築けてよかった。櫻嵐を誇りに思う紀希は逞しい。舞比べで紀希の力強い護衛官の剣舞の披露より上をいったのは彩耀の舞。でもそれには鶏冠らしい理由があり、彼の真摯さに頭が下がる。紀希のノリゲを探す4人組の偵雀の賢さを知り、燕篤との喜びの再会に安堵。ある作戦でケナリを優雅に舞うのは…?そして櫻嵐が素直に泣きじゃくるなんて、なんだか可愛い♡この姉弟大好きだわ~。2018/08/05
papako
59
シリーズ外伝。途中に刊行されているので、途中のお話。ほっこりするものばかりなので、きっと刊行順に読んでいたら、緊迫したシリーズの中で、息抜きの1冊になっていたんでしょうね。作者は紀希がお気に入りなのかしら。かなりフォーカスされてます。ただ、シリーズ最後まで読んでからだと、ついついその後を期待しちゃいます。ぜひ書いていただきたい!2019/01/08
ゆきちん
32
外伝集だった。天青が王宮に来てから世継ぎが決まるまでの間の、あの時その時のこと。天青たちや、女官やいろんな人目線で。面白かったんだけど、こういうのは完結してから、その後に読みたかったかも。読んでる間も本編が気になって。というわけで「運命は兄弟を弄ぶ」にいきます。2018/08/04
藤月はな(灯れ松明の火)
29
まさかの鶏冠のある行動に噴出さずにはいられない巻。癖になったんかい(笑)そして何気に神官見習いの中で美味しいポジションにいるのは偵雀じゃなかろうか。紀希の嫋やかそうな外見に反する肝の座り方と男の子の企みに混ぜて貰えなくてむくれたり、拗ねたりする桜蘭が可愛らしいです^^そして桜蘭と彼の似た者同士は「やっぱりね~」と思います。2013/08/01
み
28
う~ん、本筋が気になって飛ばして読んだのですが、順番通りが良かったのかなぁ。読み終わってからだと、もっと後日譚が読みたくなっちゃいました。天青みたいに周りにプラス方向の影響を与えられる存在になりたいもんです。2019/12/01