出版社内容情報
精霊の恵み失われ花が枯れゆく大陸で、眠れる女王サユヴァの身に異変が起こる。サユヴァと親しかった天才花学者グラド=ロゥは彼女を救うため異変の謎を解く旅に出る。愛と癒しのスピリチュアル・ファンタジー!!
内容説明
精霊の恵み失われ「花枯れ」の進む大陸ラクラ=ウリガ。唯一、眠れる女王の夢のみが、かろうじて精霊を繋ぎとめている。花学者の青年グラド=ロゥは、ある日女王の秘密の寝所に案内される。そこで見たものは女王サユヴァの腹を苗床にした、赤く大きな花の蕾―。サユヴァと親しかったグラド=ロゥは、この異変の謎を解く手がかりを求めて単身旅に出る。しかしそれを妨害する勢力の魔の手が、彼に迫ってきて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼1228
1
眠れる女王が精霊に夢を捧げることで生き長らえている大陸、という舞台設定がまず面白かった。展開は割合始めの方で読めるんですが、それでも最後まで読ませるのはすごいなあ。ラストシーンが綺麗で好きです。2009/09/08
deltazulu
1
花学者が、眠れる女王を苗床にした花の秘密を探るお話。現在と過去とが交互に語られていく展開のおかげで、わりと序盤に気づけるんだけど、気づいてからが切ない。言えなかった思いを告げるために、花を咲かせる。ストレートな思いがとても良かった。2009/09/02
青
0
何度も読み返しました。綺麗な物語です。
t-snow
0
今と過去、交互に想いが描かれていくのがロマンチック! 花を軸にした世界観も変わっていて面白かったです。2010/03/25