内容説明
禁忌の箱のひとつ「凍土の劫火」があるという聖砂国で、ピンチに見舞われ、途方に暮れているおれ・渋谷有利の職業は魔王。一筋縄ではいかない同行者・小シマロン王サラレギーを牽制しつつ、頼れる仲間たちと何とか合流したおれは、砂の途の先に現れたオアシスに辿りつく。一方、おれの安否を気遣う友人の村田やうちの兄貴も、何だか大変なことになってきて…!?シリーズ待望の本編第14弾登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
13
大切な人がいなくなったことを受け入れるのは辛く、一瞬でもいいから希望を持ちたい。しかし、その望みもいつかは失われる時はやってくる。コンラートが有利に知らしめたことは酷なことでしたがその時が来てより、絶望に陥ることがある時を考えると責めることは難しいです。あの場面では「誰?」ではなくて「何だ?」と思ってしまうほど、怖気が走りました。そんな中でもギュンターさんのお守り袋の呪いっぷりに笑いました(笑)アーダルベルトとジュリアさんや今や、娘となった(←?)刈ポニとの出会いにほっこりしました。2011/03/25
咲穗
6
ヴォルフを傷つけてしまったユーリ。 無事に合流できたものの、近づくなと言われ… 前半ハラハラした… コンラッドがこの状態なのにヴォルフにまで問題が起きちゃうのかと…(なにかしらありそうな雰囲気もありますが…) とりあえずギュンをネタに出来るくらいだから当面は大丈夫かな? やっぱ保護者、コンラッドに対してヴォルフは(本人も言ってたけど)横に立つ存在ですね。 でもラストはまたぐさっときた… ムラケン〜そしてヨザック… 最近大人になってきちゃったけどまたわがままプーなヴォルフもみたいなぁ…2020/09/10
U
5
再読。村田猊下が健気。ヴォルフがめちゃんこオトコマエ。ようやっと少しずつ明るさの戻ってくる巻。ジュリアさんとマチョとコンラッドの関係が未だに謎だなぁ。ほっこりしました。 陛下はどんどん勁く、王になっていく。2011/07/26
ぬこっこ
3
【再読】14作目。やっと鬱展開が収束してきた。聖砂国編も次でやっと終わるらしい。それにしてもイェルシーには驚いた。サラはまたもや見下していた人に、欺かれた訳だ(笑 そして村田はようやく聖砂国に到着、と思ったらまさかのグリエちゃん!個人的には嬉しいけれど複雑。早く戻って来て欲しいなぁ。あと今回はマッチョが有利に妙にやさしい。ジュリアだと気づいた時からだっけ?しかも巻末の短編はそのマッチョの話。まさかの両想いだったww2010/06/17
雨ヨ@感想後まわし;
3
うっかり前巻までのあらすじを忘れちゃったゼ。しかし久しぶりのまるマシリーズだった…。うはあやっと目が治ったか。いったい何だったんだ。ジュリアさんの影響かなんか??あとヨザックをいったいどうするつもりなのかね。それと巻末の短編。何気に。マッチョとポニはナイスコンビだなぁ。そしてジュリアさんは天然にスケコマシじゃないか!!2010/06/14