内容説明
時は平安。出雲での戦いからひと月。昌浩が戻った都は、不穏な気配につつまれていた。何日も止まない長雨、内裏の上空に感じられる奇妙な渦…。確かめるため、内裏の一角に入り込んだ昌浩と物の怪は、十二神将に似た出で立ちの女に出会うが…!?その頃、雨に霞む岸壁に“帝の姫”を心待ちにする幼い少女と、付き従う若者の姿があった。見えざる力は、やがて帝を動かし―!?絶好調シリーズ、新章“玉依編”スタート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エル・シュクル
9
玉依編第1巻!! 1冊丸々事件の序章!って感じでしたね。 勾陣、六合、天一の帰還がほっとしました。 そして風音と姫宮様の再会もよかった! これからですよね。でも斎のビジュアルが美しすぎる。 敵にはなって欲しくない。と思いながら次の巻へ!! 推しの六合の活躍を楽しみに…期待!!!2019/10/08
まりもん
8
新しい敵となるものの力が半端なくなってきているんだけど。昌浩は道反から帰ってきても彰子を守れなかったということが悔しくて彰子と距離をとっている。彰子もそれに気づいていてどうしてよいのか匂陣に相談。 今回の敵は雨をも利用しているようで相手の強さが伺える。更に脩子が何者かに狙われている様子。心の叫びを聞いた風音が再び女房として脩子の側へ。敵の狙いは?2012/04/26
透馬なごみ
7
今回は登場人物多かったなぁ…。今回の昌浩と彰子が離されるかもかさやない原因は物の怪とかではなく、帝か…。風音が行く気がするなぁ…。兄弟の場面やっぱり好きです。家族を想い合う気持ちが伝わってくる。今回は日常って感じでしたけど。朱天カップルのイラストは見入った。久しぶりの再会に歓喜してる感じが好き。もっくん勾カップルはやっぱり勾陣が主導権なんだなぁと思いました。もっくんが慰めて(励まして)もらってるところが胸キュンですよ!2015/05/05
梅みかん
6
失うおそれから来る強くなりたいという気持ち。昌浩も彰子も悪くないのに、すれ違ってて、物理的にも離れたちゃいそうで。 紅蓮と勾陣、朱雀と天一、神将たちのペアがいい。勾陣の神将についての考察が納得。2019/06/22
nono
5
少年陰陽師シリーズ玉依編その1。出雲の闘いも一区切り、都での話。やはりこちらでの話の方がいいなぁなんて言ってると、もしかして次は伊勢ですか?!文中、「情」が強い、激しい、怖いとあってこの区別がつきにくいなと実感。人と神将の情は難しいものです。さて続きへ。2016/03/15