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内容説明
月へと逃亡したジブリールを討ち果たしたデュランダルは、争いなき世界の構築を掲げ、デスティニープランを発表する。だが、それは遺伝子特性に従って人類を管理・淘汰する、自由なき社会への幕開けであった。失われゆく未来を目前に、キラとアスランは最後の戦いへと臨む。一方、運命に翻弄され続けてきたシンが行着く先とは、果たして―大人気アニメの完全小説化、ここに完結!混迷の明日に運命を選びとれ、ガンダム。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イトノコ
18
再読。デュランダル議長の真の目的は遺伝情報により完全に管理・統制された世界の実現だった。その障壁とみなされ侵攻されたオーブで、キラ・アスランとシンが激突する。/完結。小説を読むと、本作も調理がイマイチだったが素材は良かったと思う。今読み返して感じる本作のテーマの一部は「分かりやすさの怖さ」「役に立つかどうかの価値基準の怖さ」ではなかろうか。敵味方に塗り分けられる世界、カリスマの示す明確な指針、役割を果たせないとなるや切り捨てられる個人。現実のトランプ大統領やネオリベ等の台頭を予見していたとは考えすぎか。2023/10/20
にぃと
6
登録埋め。 1巻振りに舞台は宇宙へ。超大型兵器が登場し、スケールは前作以上。 シンとアスラン、レイとキラの直接対決もあり、彼らの場合実力的にはだいぶ近いところにあって、迷いを抱えた方が負ける、くらいの差だと思う。 あくまで主人公はシンだと思ってるけど、SEEDからの登場人物でこの作品で変化や成長も描かれたキャラクターもいたし、DESTINYまで含めて必要な作品なんだと思う。2022/05/28
ryuetto
5
デュランダル議長の示す世界には、明日がない。という部分に、説得力があるのかどうか、やや弱いんだけど、少年たちが明日を勝ち取るために戦った。という感じで綺麗にまとめたかな? と思います。 小説版にはオリジナル展開があって、ラストでシンがレイを助けに行くシーンが入っていた。レイに向かって「生きろ!」と説得するのはいい場面だと思う。助け出すことまでは叶わなかったけど・・・。2024/11/01
北白川にゃんこ
3
ノベライズでようやっと各キャラクターの心情を掴める。作者の力量を感じます。もっと色々改編してくれてもいいのよ?まあ、ノベライズだから無理だけども。2017/03/17
maito/まいと
3
小説版DESTINYの最終巻。視点や追加描写など、小説版はアニメで欲しかった内容がきちんと盛り込まれているので、読後感がもやもやしないで済むのが嬉しい(笑)特にマリューとネオ(ムウ)の再会や、ラクスの涙の後悔やエピローグは、絵がなくても浮かんでくる不思議さ。きっと僕は本編でも見たかったのだろうなあ。本編は使い回しやなんとなく安定しないキャラデザなど不評な部分も多かったけど、こうして要素を見ればすばらしい作品だったなあ。また新訳とかリマスターとかつくって欲しい。もちろん劇場版もね(笑)