出版社内容情報
桜庭 一樹[サクラバ カズキ]
著・文・その他
内容説明
クリスマス当日、ヴィクトリカが所望したのは、15個の謎―必死で謎を集める一弥は、村に起こりつつある異変に気づく。それは、大いなる変化、すなわち“2度目の嵐”の前触れにほかならなかった。迫る別れと、自分の運命を正しく予感したヴィクトリカは、一弥にある贈り物をする。一方首都ソヴレムでは、ブロワ侯爵が暗躍、娘ヴィクトリカを武器に権力を握ろうとしていた―大人気ミステリ怒涛の最終ステージへ。
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勇波
178
ヴィクトリカとセシル先生の針とインクのシーンに圧倒されました。ゾフィーの「明日のことは、明日悩むさ!」には色んな意味で救われる。。物語は後少し。読んでしまうのがもったいない★2014/09/15
エンブレムT
132
冒頭から“2度目の嵐”がヒタヒタと近づいてくる様がなんとも不気味。でも同時に「アブリル頑張れ~♪」ってな明るい展開も楽しめる。この作品は、映像のようにシーンを1つ1つ追いかけていくと楽しめるんだな~などと、怒涛の最終ステージで今更なことを思った私です。迫りくる別れの時を感じ取りながら穏やかに過ごす年越し。そして1925年の朝が訪れ、物語は大きく動き始める。個人の力では太刀打ち出来ない、歴史という大きなうねりに飲み込まれて。・・・「残りあと1冊で、この大風呂敷は畳めるのか!?」ってな心配を抱えたまま(笑)2012/11/25
くろり - しろくろりちよ
111
『ゴシック』最終巻・上。始まりは、クリスマスの日。ヴィクトリカの誕生日。急激に変わる風向き。村に溢れる都会の人々。予言通りに、嵐の中で二人は引き裂かれて…それでも久城がヴィクリカに残した金色のペンダントと、ヴィクトリカが自分自室に刻んだ久城の手紙の文字。いつか嵐が過ぎたあとは、二人が生きて出逢えるように…。ヴィクトリカの父親のオカルト傾倒は許しがたいけどね…グレヴィールをとりあえず信じて下巻へ!2012/04/09
た〜
109
ついに吹き荒れはじめた「二度目の嵐」それに立ち向かうヴィクトリカが健気。2012/10/07
poke
94
二人の想いが切なくては泣きそうになる。初めからわかっていた展開だとしても切ないよ。これからどうなっていくのか、急いで下巻へ。2014/01/23
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- 和書
- 金子みすゞ名詩集 〈2〉