内容説明
季節は初夏。今日も図書館塔最上階、秘密の小部屋で読書にふけるヴィクトリカの頭上に、金色の書物が落ちてきた。そこには“未来の汝よ。我は愚者なり。そして汝、愚者の代弁者となりて、我が愚かなりし秘密を暴け!”とメッセージが。時を同じくして学園にやってきた謎の人物。そして、時計塔で起きた密室殺人…知恵の泉のもと、すべての謎がひとつになるとき、王国の禁忌が白日のもとに!?人気ミステリ、急展開の第4巻。
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
131
甘いお菓子を頬張りながら、大きな飛び出す絵本に見入る小さく可愛いヴィクトリカ。ヴィジュアル的にはすんごく和むんだけど、対峙する謎が孕む闇の濃さは半端なかったです。一弥とアブリルとヴィクトリカの「三角関係に突入か?」ってなラブコメ風な展開をしつつ、なんちゅう血塗られた黒歴史を暴かせちゃうんですか桜庭さんw20年も前に殺されているはずの錬金術師・リヴァイアサンの謎。姿を隠し他人を嘲笑し続けているかのような高慢な印象の彼の真実が見えた時、彼らが今後向き合うであろう闇も垣間見え、なんだか不安になってしまいました。2012/08/12
チェシャ猫
112
ヴィクトリアの父親が抱える闇が出てきた感じ。どう第二次世界大戦とつながるのかが楽しみ。世界史やってないからゴールドラッシュがいつ始まったかとか、アフリカでとか知らないよ;_;。お話としてはなんとなーく錬金術士が何者かとかわかりつつ ヴィクトリカに解説してもらう感じで良かった。ロスコーが本物の魔術師とは思えないけど トリックはわかりません。2014/11/29
財布にジャック
106
何とも不思議な魅力に満ち溢れた作品です。学園ラブロマンスと世界規模の壮大な謎という、全く違ったテイストを見事に融合させたストーリーでした。時計塔の密室殺人、錬金術師、回顧録というキーワードからの謎解きだけでなく、ヴィクトリカの今後の運命が気になる展開をみせて、ますます気が抜けないシリーズです。この先どうなっちゃうのか心配です。2011/11/08
テンちゃん
104
図書館塔最上階(^_-)-☆秘密の小部屋!⇨読書(๑´ڡ`๑)ヴィクトリカ!⇨金色の書物!(๑•̀ㅂ•́)و✧『未来の汝よ・・愚者の代弁者となりて、我が愚かなりし秘密を暴け!』⇨伝説の魔術師「リヴァイアッサン」(⊙.⊙)過去から送った挑戦状!⇨謎に挑むヴィクトリカと一弥!( ̄へ ̄)学園にやって来た謎の人物!⇨時計塔で起きた密室殺人!(¯―¯٥) 不可解な殺人事件!⇨全ての謎が一つになる時!(⊙.⊙)王国の禁忌が白日のもとに!⇨謎!緊迫!傑作作品。☆(๑•̀ㅂ•́)و✧4.52015/12/30
た〜
102
ヴィクトリカと一弥の仲は思い切り喧嘩するほど睦まじくなってきた。アブリルのぶっ飛び具合も露わになってきてますます面白い展開に2012/07/22