出版社内容情報
「灰色狼」の村で、惨事は幕を開ける。人狼の住むという村を訪れたヴィクトリカと一弥を、またも惨事が待ち受ける。それはヴィクトリカの母・コルデリアがかつて関わった事件に関係するというのだが……。大好評ミステリシリーズ第2弾!!
桜庭 一樹[サクラバ カズキ]
著・文・その他
内容説明
「“灰色狼の末裔”に告ぐ。近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する」不思議なその広告を見たヴィクトリカは夜、学園を抜けだし山間の小さな村にやってきた。時が止まったようなこの地で、またも起こった惨劇。それは、かつて彼女の母・コルデリアが巻き込まれた事件と呼応するかのように続いてゆく。そして、最後にヴィクトリカが見抜いた真実とは…!?直木賞作家がおくるダーク・ミステリ待望の第2巻登場。
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
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エンブレムT
145
も~、どこもかしこも描写が意味深過ぎ!いちいち考え込んじゃって、読むのにめっちゃ時間がかかりましたwww〈“灰色狼の末裔”に告ぐ〉新聞に載った謎のメッセージに誘導され、ワケ有りなシスター、3人組の美術学生と共に、隠匿された村を訪れる2人。不吉な影が蠢き近づいてくる気配が濃厚になる中、夏至祭の幕が上がる。・・・騎士道を貫くにはいろんな能力に欠けている一弥と、謎めいて怜悧な皮肉屋だけれど小さく可愛いヴィクトリカ。その距離感がなんとも良いです。事件の真相はわかったけれど、謎は更に深まった。そんな感じの第Ⅱ巻。2012/06/28
Masako Karasawa
138
2作目☆続けて読んでしまいました(*^_^*)ヴィクトリカがおかぁさんの為におかぁさんの無実を証明する!!面白かったです☆久城とヴィクトリカの関係も、久城とアブリルの関係も。。。そしてヴィクトリカとブロア警部の関係も。。。これからも楽しみです(^O^)2013/03/10
た〜
120
ヴィクトリカの母親の生い立ちや、一弥とヴィクトリカ、二人のの将来を予見する占い”デレ”なヴィクトリカetc いろいろ必読(と書いて「ひっけん」と読む)な展開2012/07/16
財布にジャック
112
1巻を読んだ時、イマイチこのシリーズの良さが解らなかったので、引き続きシリーズを読もうか正直迷いましたが、止めなくて良かったです。そうなんです。灰色狼の末裔、異端の隠れ里などというキーワードで展開するこのお話は、ものすごく私好みな内容でした。そして、コルデリア・ギャロが何をしたのかが一刻も早く知りたくなりました。全巻制覇目指して頑張ります!2011/10/18
チェシャ猫
106
二人の信頼がどんどん深まっている巻?今回のトリックは全然わからなかったなぁ。途中までミルドレッドとハーマイニアが同一人物じゃないかと思ってたくらいだし・・。足音はごまかすためにワザとたててたと。この話は第二次世界大戦で山場を迎えるのかな?最後は別れちゃうのか、それとも別れた後に再開するのか。早くも最後が楽しみです。2014/11/23