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内容説明
絵にかいたような南海の楽園ロータス・イーター島にやってきた、ナツノと亜美の迷コンビ。あっさりとテロを食い止め、後は久しぶりの休暇とシャレこむはずだった。ところが、ばったり会った、能力者センターの恩師ゲオルグ先生が、いきなり何者かにさらわれてしまったのだ。天候は最高、住民ものんびりしているこの楽園には何か、秘密がある。ゲオルグの友人という新聞記者のマックスとともに、探索に乗り出したナツノたちの前に現われたのは、異様な能力を秘めた、あどけない子供たちだった。おもしろ哀しい、ライト・ファンタジィ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寒上ぺそぎん
1
一般人よりほんの少し繊細(センシティヴ)にできているだけの、それ故に能力者(センシティヴ)として在る17歳の女の子ナツノの物語。前作同様さらりと書いてあるが、この作品の背景として描かれている、能力者(センシティヴ)への一般人のエゴ丸出しの対し方がひどくリアルに感じられる。それを踏まえた上で、最強クラスの能力をアクシデントで失ってもなお、マックスを守ろうとするナツノの姿にホロリとくる。どれだけ頑張ろうとも評価一つされるわけでもない、オトナというものに自分がなってしまったからこそ。2012/01/01
寒上ぺそぎん
0
★★★★★[5/5]2011/07/13