とんでもなくおもしろい宇宙

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784044095000
  • NDC分類 440
  • Cコード C0044

出版社内容情報

超大爆発に超高速! イメージを一新する宇宙旅行へご案内

夜、空を眺めると星のまたたきに心安らぎます。
静けさに満ちた不変の宇宙……というイメージですが、太陽は毎秒21キロの速さで銀河系を動き、フレア(太陽面爆発)が起きると、ジェット旅客機の数千倍もの速度でガスを噴出させます。また、火星には標高2キロという山があり、宇宙には大爆発を起こす恒星が次々と見つかっています。
20世紀になり、宇宙は私たちがイメージしている姿とは異なり、おどろくほど動的なことがわかってきました。
私たちの想像をはるかに超えたスケールで起こるさまざまな現象、知っているようで知らない宇宙の姿を、太陽研究の第一人者が楽しくご案内します。
さあ、とっておきの宇宙旅行へでかけましょう!

はじめに

第1章 とんでもなく激しい太陽の素顔と星のスーパーフレア
見た目はつるつる、母なる星ですが…  信じられないほど大規模な太陽の活動  黒点の正体は?  太陽フレアは「今そこにある危機」  150年前がフレア観測の幕開け  星でもフレアを発見! 少しずつ共有され始めた危機感  黒点とフレアの関係  カギを握る冷たいプラズマの雲  天文学者が大災害を防いだ!

第2章 超巨大な衛星、月の不思議 
満月になると赤ちゃんが生まれる?  月はどうやって生まれたか  That's one small step for a man, one giant leap for mankind.  クレーターの名前  知られざる月の構造  月がいつも同じ顔を見せている理由

第3章 個性豊かな太陽系の惑星たち
惑星ってなんのこと?  人類にパラダイムシフトをもたらした金星  「火星に正月はない!」  グーグルで火星旅行を  地球外生命体はどこに?  メタンで生きる生物?  彗星が生まれる不思議な雲  超新星を証明した藤原定家の「明月記」  謎に包まれた昭和のアマチュア天文家  世界もたたえる「明月記」

第4章 スーパーフレアの謎を解くリコネクション
太陽表面で再加熱という謎  とてつもなく大きな磁場  「ようこう」衛星がとらえた磁気リコネクション  コロナ発生の未解決問題  オーロラもリコネクション?

第5章 宇宙物理学者による地球外生命体のマジメな議論
UFOは本当にいる?  UFO好きはつらいよ  知的生命体との遭遇はもうすぐ?  知的生命体と出会う確率を導く数式  宇宙人でぎゅうぎゅうなのに?  フェルミのパラドクスを抜け出すには

終章 天文学者が目指す地平

文明の進化は天文学とともに  科学は常に政治に左右される  研究者も空気を読む  地球は寒冷化する?  実学重視のあやうさ  私が太陽研究をする理由  夢で数式の答えが見つかる!  すべてつながっている

あとがき

内容説明

驚くほど動的な天体の世界。ワクワクの宇宙旅行へ!私たちの想像をはるかに超えたスケールで起こるさまざまな現象、知っているようで知らない姿をご紹介します。

目次

第1章 とんでもなく激しい太陽の素顔と星のスーパーフレア
第2章 超巨大な衛星、月の不思議
第3章 個性豊かな太陽系の惑星たち
第4章 スーパーフレアの謎を解くリコネクション
第5章 宇宙物理学者による地球外生命体のマジメな議論
終章 天文学者が目指す地平

著者等紹介

柴田一成[シバタカズナリ]
京都大学理学研究科附属天文台教授、台長、および同大学宇宙総合学研究ユニット副ユニット長。1954年12月24日大阪府生まれ。京都大学理学部卒業、同大大学院理学研究科博士後期課程宇宙物理学専攻中退。愛知教育大学助教授、国立天文台助教授などを経て、99年より京都大学教授に。理学博士。2001年天文学会林忠四郎賞受賞、09年文部科学省の科学技術・学術政策研究所「ナイスステップな研究者」に選ばれる。10年、初の単著『太陽の科学』(NHKブックス)で講談社科学出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コジ

27
★★★★☆ 「とんでもなくおもしろい」とまでは言えないものの、天文学には興味があっても知識がない自分のようなタイプでもわかりやすく且つ面白く読めるように宇宙、特に太陽系についての基礎的な知識と雑学(たとえば、鎌倉時代の日記「明月記」に書かれた内容に超新星の実証を示す記述があったなど)を語ってくれている。たまには宇宙に思いを馳せてこの手の本を読むのも楽しいものだ。科学を取巻く日本の政治や経済界にチクリと。ちなみに、プロミネンス(太陽の絵によくある周りのギザギザのようなもの)は日本語で「紅炎」というらしい。2018/05/23

ハパナ

9
太陽宇宙プラズマ物理学を専門とされている著者による本です。磁力や磁気・磁場が、恒星の活動や惑星の動きに重要な役割を果たしているんですね。太陽からのプラズマ噴出により起こされる磁気嵐を地球到達前に察知され、その情報により過去に磁気嵐によって大停電を起こした電力会社が事前に準備が出来た。その結果に対しての言葉が印象に残りました。「研究者として宇宙の謎を解明することだけを目指したのですが、データを正しく把握し、適切な警告を発すれば、天文学者でも社会に対して直接的な貢献ができると知ったからです。」2016/08/18

arisa4113

7
『天文台の近くの喫茶店でお茶をしてたら隣の席に宇宙大好きなおじさんが座って色々教えてくれた』って感じの内容です。初心者向けでたまに難しい内容もありますが、「おじさんがめっちゃ楽しそうに話してるしいっか」と流せてしまえます。内輪ネタな内容もありますが「まぁおじさんが楽しそうだしいっか」でこれまた流せます。個人的には宇宙より太陽の内容が印象深く太陽を見る目が変わります。他の星についても非常に分かりやすいく書かれており作者の優しさと宇宙愛が滲み出た一冊でした。2018/07/01

Uzundk

7
宇宙とは爆発。太陽の眩しさはいつも変わらないように見えるけど、地球よりも大きな黒点や爆発が渦巻いているのですね。繋がっていないコンセントに電気が流れるとは恐ろしい規模だ。そういう例外的なフレアは別としても地球の気温とかの裏には太陽の活動のように大きすぎて意識できないものがもっとあるのだろう。宇宙とは単なる希薄な空間では無いというのが少しだけ感覚として覚えられたように思う。2016/06/20

せろり

7
先日、先生の講演会を聴講。中身は半分位はおんなじでしたが、講演会の方が面白かった。あ、本もそれなりに。中高校生でも理解できるように書かれてます。2016/03/16

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