角川文庫 角川ソフィア文庫<br> パリ、娼婦の街―シャン=ゼリゼ

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角川文庫 角川ソフィア文庫
パリ、娼婦の街―シャン=ゼリゼ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044094515
  • NDC分類 368.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

娼婦の家計簿、ヒモの存在、売春地図……パリに渦巻く欲望を詳細に綴る!

シャンゼリゼ、ブローニュの森、アパルトマン。資本主義の発達と共に娼婦たちが街を闊歩しはじめた。あらゆる階層の男と関わり、社会の縮図を織りなす私娼の世界。19世紀のパリを彩った欲望の文化に迫る。

内容説明

シャンゼリゼ、ブローニュの森、アパルトマン。資本主義の発展とともに、娼館で働いていた娼婦たちは自由な猟場を求めて街へ出た。美しく着飾り、客引きをする私娼たち。彼女たちは偽りの愛を金で売り、真実の愛を求めてパリの街を彷徨い歩く―。贅沢三昧の高級娼婦や、身を持ち崩した街娼を取り巻く社会の構造からは、現代にも通じる世の理が見えてくる。『パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ』と対を成す娼婦の文化論!

目次

売春と資本主義
愛の共同幻想体としてのブラスリ
メゾン・ド・ランデヴーと人妻
なぜ、売春をしてはいけないのか
歩き回る私娼たち(グラン・ブールヴァール)
盛り場と私娼(パレ・ロワイヤル)
私娼たちの聖地(パサージュ)
ハンカチ屋と娼婦
日本人が探訪した魑魅魍魎の世界
日本男性の欧米歓楽街案内〔ほか〕

著者等紹介

鹿島茂[カシマシゲル]
1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在明治大学国際日本学部教授。フランス文学者。エッセイスト。著書は『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞)、『子供より古書が大事と思いたい』(講談社エッセイ賞)、『職業別パリ風俗』(読売文学賞)の他、100冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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樋口佳之

43
読書メーター使ってなければ出会わない本。ご紹介に感謝です。なるほど勉強になりました。ジェンダー平等化が進むと売買春ってどうなっていくのかな。例えば女性閣僚が珍しく無くなっている国の現在を知りたいもの。2020/09/23

007 kazu

34
19世紀から20世紀にかけてのパリの娼婦についての考察。デパートの登場を象徴に贅沢品が増え、物欲が刺激される時代に女性が稼げる手段は限られていたという資本主義の発展と当時の女性の在り方とを結びてつけて解説する掴みは興味深い。その後、当時のビジネスモデルや私娼の実態を描くが、ゾラ等の小説の「解説」に大分依っており、解説本を読んでいるような気に。文章も軽妙だし、ヒモの解説、高級娼婦とそれ以外を分けるものの分析、現代のメイド喫茶を引用した類似性等大変面白いのだがテーマとしての一貫性は弱かったように思う。(続く)2021/08/13

中年サラリーマン

18
面白い。資本主義の発展による娼婦の売り手市場から買い手市場への変化とそれによるプロ好みから素人好みへの変化、ヒモのつらさ、娼婦の家計簿、下級娼婦から高級娼婦へののぼりつめかた、昭和初期の日本人の豪遊とその記録、客をとるシステムのメールサーバーへの類似など色々盛り込んである。よくこんなに調べたなと。2014/04/06

さゆき

15
「椿姫」と「ナナ」で私娼に興味を持ったので読んだのだけど、予想外にヒモの章が面白かった。有能なヒモは最後まで恋人と運命を共にする。2016/06/05

Miyako Hongo

15
1920~の消費資本主義の時代。街には女の欲しいものが溢れていたのに、それを手に入れる手段(金を得るための職業)が限られていた時代。貧しい女も富める女も売春という手段はあったのだ、という事をベースに実際の娼婦とそれを取り巻く環境がどうであったのかの資料本。当時の経験譚や娼婦小説からうかがえる実情を根気よく集めている。当時の娼婦の家計簿とか。ヒモの心得とか。□オートゥイユ池周辺はスワッピングのメッカだしシャンゼリゼは娼婦の巣窟だしで、モンテ・クリスト伯の印象が大分変わった(笑)。要するにそういう人なんだ。2014/10/25

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