出版社内容情報
ふしぎなのはキリスト教か? 日本人か?
キリスト教を「信仰しない日本人」は、どのようにキリスト教という宗教をとらえてきたのか。江戸・明治の事例を紹介しながら、信仰心の側面だけではなく、知的好奇心からキリスト教と日本の関係を考える。
内容説明
イエス・キリストの墓は青森県にある!?由比正雪はキリシタンだった!?近世から近代にかけて、日本ではキリスト教にまつわる多くの説が生まれては流布された。奇想天外な妄説・珍説の数々を、当時の人びとはなぜ紡ぎ出したのか。奔放で豊かな想像力を杖にして、キリスト教受容をめぐる諸説をたどり、教科書的な歴史の影に息づく人たちの想いから、歴史がつくられてゆく「現場の謎」を解明。歴史の面白さを再発見できる。
目次
第1章 幻想のネストリアン(アダムと空海;世界のなかの高野山 ほか)
第2章 異端の魔術(天草騒動と由比正雪;謀叛人あるいは、売国奴 ほか)
第3章 仏教と神道と(江戸のアレクサンダー・ロマン;仏教異端説 ほか)
第4章 ユーラシアのなかで(日本人とユダヤ人;フランス・ルネッサンスの大奇人 ほか)
著者等紹介
井上章一[イノウエショウイチ]
1955年、京都市生まれ。京都大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は風俗史、意匠論。1986年『つくられた桂離宮神話』(講談社学術文庫)でサントリー学芸賞、1999年『南蛮幻想』(文藝春秋)で芸術選奨文部大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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