角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 科学するブッダ―犀の角たち

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角川文庫 角川ソフィア文庫
科学するブッダ―犀の角たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044094478
  • NDC分類 404
  • Cコード C0115

出版社内容情報

仏教と科学にまつわる固定概念をくつがえす!科学と仏教、このまったく無関係に見える二つの人間活動には驚くべき共通性があった。徹底した論理で両者の知られざる関係性を明らかにし、さらに向かう未来をも見とおす。驚きと発見に満ちた知的冒険の書。

佐々木 閑[ササキ シズカ]
著・文・その他

内容説明

科学と仏教。このまったく無関係に見える二つの人間活動には、驚くべき共通性がある。生命や宇宙の解明を目指し、発展してきた科学。それは古来、賢人たちが抱いていた天動説のような「神なる視点」との決別の歴史だった。一方の仏教も、神秘的な絶対者の力を否定し、人間の存在だけをよりどころに世界観を組み上げようと生まれた宗教である。両者が向かう先を徹底した論理で探求。知られざる関係性を明らかにする知的冒険の書。

目次

第1章 物理学―科学のパラダイムシフトから進展の方向性を探る(進歩の本質は“パラダイムシフト”;科学の祖デカルトの功績 ほか)
第2章 進化論―過去に一度だけ起こった生物進化を巡って(進化論はキリスト教との攻防の歴史;「人間は特別ではない」と考えたラマルク ほか)
第3章 数学―思考だけで成り立つ美しい世界は絶対の真理なのか(大きなふたつの転換点;ギリシャ数学に危機をもたらした無理数 ほか)
第4章 釈尊、仏教―自己の努力だけをよりどころにした希有な宗教(脳科学と人間化の関係;フロイトへの批判はなにを意味するのか ほか)
第5章 そして大乗―仏教の多様性はいかにして生まれ、どこに向かうのか(ブッダ以後の広がり;仏教学最大のパラダイムシフトは江戸時代 ほか)

著者等紹介

佐々木閑[ササキシズカ]
1956年、福井県生まれ。京都大学工学部工業化学科および、文学部哲学科仏教学専攻卒業。同大大学院文学研究科博士課程満期退学。カリフォルニア大学大学院留学を経て、花園大学文学部仏教学科教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yutaro13

35
著者は仏教学者だが、本書の2/3は物理学、生物学、数学の「人間化」を辿る科学史。著者によれば、キリスト教的世界観から合理的思考で人間的視点を導入するプロセスのその先に仏教がある。科学は外部の物質世界を、仏教は人間精神を法則性によって理解する。人間という存在を中心に据え現象を法則性にやって捉えようとする点では変わらない。そうした著者の主張は乱暴すぎると感じられるかもしれないが、進化心理学や脳科学の視点から仏教に興味を持った私には受け入れられやすいものであった。積読状態だったがもっと早く読んどけばよかった。2019/11/17

Vakira

33
「究極の真理へと到達するために精励努力し、心怯むことなく、行い、怠ることなく、足取り堅固に、体力、智力を身につけて、犀の角の如くただ独り歩め」・・ドスエフのカラマ兄弟で東方正教を知りたくなり紹介本を読む。遠周の「沈黙」ではキリスト教に興味を持ち新約聖書を読む。仏教については池上彰の解説本で概要知ったつもり。科学大好き少年だったので宇宙の真理的なことは信じられるが神の存在は信じられず大人になってしまった。そんな自分にこの本。題名がジャストミート。ブッダの思想と科学。!!!の発見を期待して読む。2017/07/28

おおにし

25
先に登録した「犀の角たち」は単行本で、こちらは最近出版された文庫本。一部加筆があるもののほぼ同じ内容である。実は丸善京都本店で単行本の方を見つけて購入し、その足で寺町の古書店に入ったら、なんと文庫版があることを知りました。逆であれば良かったのですが、同じ日に単行本と文庫本に出会ったのは仏縁なのかなと思い、その文庫本も購入。文庫で再読した次第。2018/01/31

へくとぱすかる

25
最初の2/3まで、「神の視点」(自分・人間中心の思いこみ)をいかに排除するかに、科学が腐心してきた歴史を述べ、目からウロコが落ちる思いがした。その後ようやく、ブッダの教えが神や苦行を排した珍しい宗教として成立したことを述べる。しかしやがてそこから、救済する宗教として私たちのよく知る仏教が派生していくという歴史とは、何なのだろうか。仏教書として書かれているが、科学的態度を貫いて、「神の視点」を注意深くやめていくことが、これからの私たちにできるかどうかを問いかけているようにも感じた。2013/11/10

出世八五郎

21
第1章から第3章まで物理学、進化論、生物学について論じ、いずれも欧州社会で生まれたと思われるこれら学問が神の視点の支配から人間の視点に降下したことで文明が進歩してきたことを述べ、釈迦も同様にヒンドゥー教の超越的神の視点を排除し、人間の努力により真理を獲得する点において、科学と釈迦は似ているとゆう。科学者がじっと考え事をして大発見するときそれそのものが瞑想に似ている。本書において、科学と釈迦の共通した部分はこの一点のみで本書は書き上げられた。いつかの将来、釈迦と科学が融合されると予言。2021/08/03

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