内容説明
十字架と共存する鳥居、青い日の丸、見せしめにされている記念碑…。かつて日本の領土だった国や地域に残るあまりにも唐突で不可思議な光景の理由は何か。忘却でも禁忌でもなく、戦争を知らない世代だからこそ、埋もれてしまった「あの時代」を丸ごと見つめ直したい!逃れられない衝動に突き動かされ、自らの足で「大日本帝国」を踏破。教えられてこなかったアジアと日本の歴史をたどる渾身のノンフィクション。
目次
第1章 ロシアの鳥居―サハリン篇
第2章 山の中の敬礼―台湾篇
第3章 交差する感情―韓国篇
第4章 消せなかった橋―北朝鮮篇
第5章 見せしめの記念碑―中国東北部篇
第6章 十字架と鳥居―ミクロネシア篇
著者等紹介
西牟田靖[ニシムタヤスシ]
1970年生まれ。ノンフィクションライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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CTC
11
10年角川ソフィア文庫、単行本は05年情報センター出版(同社は昨年11月に解散)。刊行当初から話題になった本だが、当時は食指が伸びなかった。同文庫棚で発見し、ソフィアに収録される価値のある本だったんだと手に取ったが…実際面白い本ではあった。著者はバックパッカー上がりのライターで、タリバーン拘束歴などがあるようだ。その機動力を活かして00年から4年ほどかけて、台湾韓国は当然として、樺太やノモンハン 、北朝鮮からトラック諸島迄を巡っている。20年前とはいえ、現地の戦跡の様子が伺えて興味深い。2022/01/10
radio_hirotada
0
ロッカーへ捧ぐ近代史・歴史世界と金田一・本DJ♪ http://donnadonnadoughnut.blog73.fc2.com/blog-entry-380.html2010/11/24
michok
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かつての大日本帝国の辺縁部に行き、見て聞いてきた記録。ガイドさんたちとの交流も興味深い。2010/09/06