出版社内容情報
高浜 虚子[タカハマ キョシ]
著・文・その他
内容説明
俳句とはどんなものか―この素朴で根源的な問いに虚子が答える。俳句とは十七字の文学である、俳句とは芭蕉が作り上げた文学である、俳句とは季を詠う文学である、俳句とは…これらを軸に、詳しく具体的に分かり易く論を展開する。実作入門書のベストセラー『俳句の作りよう』の姉妹篇として、戦前戦中を通じて100刷を超えた名著、初の文庫化。初心者向け「俳諧略史」を完全収録。
目次
第1章 総論(俳句は十七字の文学であります;俳句とは芭蕉によって作り上げられた文学であります;俳句とは主として景色を叙する文学であります;俳句には必ず季のものを詠みこみます;俳句には多くの場合切字を必要とします)
第2章 季題(時候の変化によって起こる現象を俳句にては季のものまたは季題と呼びます;俳句を作るには写生を最も必要なる方法とします;季重なりは俳句において重大な問題ではありません;俳句の文法といって特別の文法は存在いたしません)
第3章 切字(俳句の切字というものは意味かつ調子の段階となすものであります;「や」「かな」は特別の働きを有する切字であります)
第4章 俳諧略史(俳句とは芭蕉によって縄張りせられ、芭蕉、蕪村、子規によって耕耘せられたところの我文芸の一領土であります)
著者等紹介
高浜虚子[タカハマキョシ]
1874年松山生まれ。本名、清。能楽保存に尽力した池内家に生まれ、後に高浜の名跡を継承。子規、漱石、碧梧桐らと親交を結び、小説を著す一方で、『ホトトギス』発行人となって今日の俳句隆盛の基礎を作る。「客観写生」「花鳥諷詠」など、広く老若男女に俳句を伝え広めると共に、多くの優れた俳句作家を育成した。文化勲章受章。1959年4月8日没、85歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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瓜坊
Marie
qwer0987
シロクマぽよんぽ
とむ