出版社内容情報
古代から近世まで、古典に登場する人物のうち、給料をもらう人物の年収と私生活を、米の値段などをもとに現代のお金に換算。丁寧な分析で、山上憶良、菅原道真、紫式部などの収入を明らかにしていく。
内容説明
「貧窮問答歌」を詠んだ万葉歌人・山上憶良の年収は1400万円だった―!?古代から近世まで、米や土地などの値段を手がかりに、先人たちの給料を現代のお金に換算。ノンキャリアの菅原道真、王朝のOL・紫式部、脱サラの兼好法師、戦国武将・岡左内の財テク、大田南畝の出張旅費など、いにしえのひとびとの生活を浮き彫りにする。古典資料を丁寧にひもとき、現代の私たちに通じる悲喜こもごもを、物価を軸に読み解く。
目次
1 奈良時代(山上憶良の年収は一千四百万円(山上憶良)
日当六百円の出稼ぎ労務者の死(孔王部忍羽) ほか)
2 平安時代(ノンキャリアの星墜つ(菅原道真)
自薦とコネの就職レース(源順・清原元輔他) ほか)
3 鎌倉時代(脱サラ遁世者(兼好法師)
虚栄を追う官僚たち(藤原定家) ほか)
4 室町・戦国時代(建設会社建仁寺組(老番匠・檜前杉光)
エリート管理者の心得(朝倉孝景) ほか)
5 江戸時代(商社マン誕生(三井高利・小橋利助他)
著作者兼部長(山片蟠桃) ほか)
著者等紹介
山口博[ヤマグチヒロシ]
1932年東京生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。富山大学・聖徳大学名誉教授・元新潟大学教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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