角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 折口信夫 魂の古代学

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折口信夫 魂の古代学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044092146
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0192

内容説明

マレビト、依代、常世など数々の創造的概念によって、独自の古代学を切り拓いた折口信夫。多彩な仕事を貫く根源的な問いとは?戦前の神道教学への批判。万葉集の初の口語訳。身体の美を語る芸能研究。自らの実感を表現する小説作品。震災下の朝鮮人殺害に抗議する激しい詩篇…。急激な近代化の渦中で、未来の日本人のために新たなる信仰を求めて時代と格闘。日本人の心の奥底にある古代的な宗教心性を解きあかそうとした、知の巨人の姿に迫る。

目次

第1章 魂の学―折口信夫の棺を蓋う(最期に発せられた問い;巨大な仮説、あるいは迷路 ほか)
第2章 神と天皇―ぶきように、したたかに生きる(余命としての戦後;民俗学の浮上と、折口の登場 ほか)
第3章 抗議する詩人―静かだが呪うように(「砂けぶり」―関東大震災の余燼残る東京で;呪いの言葉となった「天皇陛下万歳」 ほか)
第4章 みんなの万葉集―悪戦苦闘する若き古典教師(古典教師・折口信夫;口訳という魅力 ほか)
第5章 芸能を裏側から視る―折口信夫の誕生(折口信夫が生んだ「折口信夫」;ご養子筋 ほか)

著者等紹介

上野誠[ウエノマコト]
1960年、福岡県生まれ。国學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。現在、奈良大学文学部教授(国文学科)。第12回日本民俗学会研究奨励賞受賞、第15回上代文学会賞受賞、第7回角川財団学芸賞受賞。万葉学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吟遊

14
折口の評伝を描きながら、思想をポイントごとに説いていく。全五章で、生涯の5つの期間に渡って、万葉集、神道との距離感、まれびと論など。著者の考えや感想もちょこちょこ挟まれるし、話題も多いので、論点を突き詰めるよりも賑やかな本。3ヶ月で万葉集を全部口語訳したというのはほんとうなのか…。すごいね。2017/03/29

しずかな午後

8
折口信夫の入門書としては最良の一冊であると思う。筆者の折口への距離感が非常によくて、折口を信奉するのでもなく、断罪するのでもなく、近代日本に生きたひとりの思想家として時代の文脈のなかでその生きた姿を描き出す。内容も多岐にわたるが、第一章では柳田国男との関係が、第二章では戦前戦後の天皇の変化が、第三章では関東大震災の朝鮮人虐殺(そして国学との関係)が、第四章では『口訳万葉集』が、第五章では被差別部落や芸人との関係が、それぞれ手堅く語られる。折口信夫がいったい何をしようとしていたのかを多面的に描き出している。2025/01/07

マリリン

8
何となく惹かれるものがあって手にした本だと思う。折口信夫が生きた時代は祖父が生きた時代とほとんど同じで、とても興味深く読んだ。柳田國男との意外な関係は初めて知った。2017/01/09

うえ

7
読ませる折口論。「現在、日本を代表する、ある古代文学研究者は、自分の指導する学生たちに折口の著作を読むことを禁じている…なんと今の時代に禁書とは思ったが、私は彼の気持ちがわからないでもない…実際に折口の民俗学に関わる緒論を…分けて個別に実証しようとした諏訪春雄は、そのすべてが論理破綻しているとの結論に至っている…諏訪は熱狂的崇拝者たちの存在を意識しつつ、あえてこう挑発的に言い切ったのであろう。たしかに、諏訪の著書を読んでみると批判の一つ一つが当たっており、諏訪の発現は残念ながら認めざるを得ない」2017/08/02

Masakazu Fujino

4
非常に面白かった。折口信夫という人はずっと興味を持ってきたが(箱根の叢隠居にも行ったことあり)、この本を読んで折口信夫の人となりが初めてよくわかった。きわめて魅力的で矛盾に満ちた愛すべき人。この本を書いた上野誠氏にも敬服。  2018/12/21

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