内容説明
1300年余りを隔てた古の人々はどんな恋に身を焦がし、誰の死を悼み、そしてどんな植物や動物、自然現象に心を奪われたのか―。全歌を鑑賞に適した歌群に分けて現代語訳を付し、新版として見やすく生まれ変わった伊藤博訳注の『万葉集』4分冊の第2巻。本書では、今歌巻の巻6から柿本人麻呂の歌集を規範とする巻7、整然とした部立で四季を味わう巻8と巻10、人麻呂のほか高橋虫麻呂の歌集も加わった巻9の計5巻を収載。
目次
万葉集 巻第6(雑歌)
万葉集 巻第7(雑歌;譬喩歌;挽歌)
万葉集 巻第8(春雑歌;春相聞;夏雑歌;夏相聞;秋雑歌;秋相聞;冬雑歌;冬相聞)
万葉集 巻第9(雑歌;相聞;挽歌)
万葉集 巻第10(春雑歌;春相聞;夏雑歌;夏相聞;秋雑歌;秋相聞;冬雑歌;冬相聞)
著者等紹介
伊藤博[イトウハク]
1925年長野県生まれ。京都大学文学部卒。文学博士。万葉学の第一人者。2003年10月6日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
ワタシのおしごと用本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眉毛ごもら
1
七夕伝説と浦島太郎の原型が載っている巻でございます。とりあえず読むのに時間がかかった。私は和歌を読む才能が足りぬのだとわかりましたので熟成するまで待ちましょう。一つ一つの歌はいいなと思うんだけどお題に沿って詠んでる歌を集めてるので怒涛のように押し寄せてくるその質量に押し流されてしまいました。息継ぎしながら読んでたら数ヶ月かかったね。残り2巻はのんびり読もっと。2020/09/06
レオにゃん
0
2ヶ月かけてやっと読み終えた。原文を味わえるように、訳なしで意味を理解しようとしたが、同じ日本語なのになかなか難しい。当時と今では、感じ方、表現の仕方等で、共通する部分もあるが、随分異なることも多い。初見の理解度が上がった気も少しはするが、まだまだ。まだ半分しか読み終えていない、まだまだ先は長い。2023/01/15