角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 世界を変えた哲学者たち

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角川文庫 角川ソフィア文庫
世界を変えた哲学者たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044086060
  • NDC分類 102.8
  • Cコード C0110

出版社内容情報

この哲学で20世紀を、そしてこれからを読みとく

二度の大戦、世界恐慌、共産主義革命――。激動の20世紀に多大な影響を与えたニーチェ、ハイデガー、フロイト、サンデルは、己の哲学でいかに社会と対峙したのか。現代哲学と世界史が同時にわかる格好の哲学入門書。

内容説明

二度の大戦や世界恐慌―闘争と破壊を繰り返してきた激動の20世紀。哲学者はいかなる影響を与え、社会変革を求めて立ち向かったのか。ニーチェ、ハイデガー、サンデルほか、現代を代表する15人の思想を、平易な文章でわかりやすく紹介し、ナチズムや共産主義、さらにはグローバル資本主義といった世界の情勢と共に鋭く読みとく。哲学者たちのキャリア・マップや彼らの著作案内も付いた、まったく新しいタイプの哲学入門。

目次

ニーチェ―魂の治療者
ハイデガー―ナチスにみた夢の幻
レーニン―革命、我がいのち
ケインズ―資本主義を管理せよ
ウィトゲンシュタイン―善人になりたい
フロイト―すべての人間はサディストである
マルクーゼ―ワイルドにいこう
ハーバーマス―はなせばわかる
フーコー―ゲイの美学は世界を救う
アーレント―貧者のための革命は失敗する
ハイエク―民主主義にご用心
ポパー―愛を語るな
ロールズ―正義を我らに
サンデル―共通善の政治へ
ローティ―革命幻想を断て

著者等紹介

堀川哲[ホリカワテツ]
1947年神戸市生まれ。法政大学大学院博士課程修了。札幌大学経済学部教授(思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふ~@豆板醤

23
3。積読整理(Kobo)。代表的概念の紹介。社会や生活との関わりや見方。視野の狭さを痛感させられる。たまに読むのいいかも!要再読。「偶然の世界と人生をありのままに受け取る、それが強い人[ニーチェ]」2018/02/27

ichiro-k

14
「政治・経済・思想」がゴチャゴチャで、タイトルに都合よく合わせたイイトコ取りの印象。 そもそも哲学などは、政治・経済には無用のモノ、役に立たないモノ。 文中に「サンデルが期待するように、政治が道徳を議論するようになれば、そういった優しい人々が増えるわけではない。 公共哲学が盛んになれば公共精神が高まるといったこともありえない。それは哲学者の思い上がりというものである」と。 行き過ぎた格差を生み出したリベラリズムもノーテンキなロマンチストのコミュニタリアニズムも魅力を感じない。 世界の未来はアナキズムかな?2012/03/06

白義

13
ハイデガーとナチズム、レーニンとソ連、マルクーゼとカウンターカルチャー、というように哲学者と深い関連を持った世界史を同時に語ろうとする20世紀入門という感じで、伝記、思想、現代史と詰め込みがちだがどれも分かりやすくて悪くない。主要テーマは、ファシズムと共産主義という「二つの全体主義」で、ポパーなど哲学者たちがいかにそれと格闘したか、という色彩。と同時に「哲学の終焉」を哲学入門書で、宣告しようとするロックなとこもあって、ニーチェの哲学批判から初めてローティの相対主義に還る自覚的構成2014/07/29

田氏

10
全文試し読みで済まそうとした私が悪うござんした案件Part3。どこかエッセイ感のある文体で平易に語られており、これまで断片的にしか知らなかった哲学者たちの関係、思想にいたる歴史的背景を、なめらかに繋いでくれた。各人の考え方を公平に取り扱うことよりも説明の流れに重きを置く質感があり、入門書としてのスタンスは「史上最強の哲学入門」や、阿刀田高の「~を知っていますか」シリーズに近いように感じる。本書が哲学を知るのに有益かどうかはまだ分からないけれど、当面はおおまかな年表や索引のように読み直す使い方ができそうだ。2018/12/02

takam

9
近代の哲学者を取り上げている。ニーチェからの系譜からアーレント、ハイエク、ケインズ、そしてサンデルまで幅広く取り上げている。主題がよくわからなくなるが、全体主義に対して哲学者がどう考えていたかが扱われているのかなという気がした。20世紀から21世紀を支える哲学者をまとめた読み物としてはいいと思うが、ここから興味を持った哲学者を取り上げて、入門書は原著に当たるのがよさそうだ。2019/08/18

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