社長、そのデザインでは売れません!

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社長、そのデザインでは売れません!

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822277994
  • NDC分類 757
  • Cコード C0034

出版社内容情報

佐藤可士和氏など、デザイン経営の成功者である経営者と世界トップのデザイナーたちの「生身のデザイン戦略とデザイン哲学」

自動車、家電、IT機器からソフトウェア、飲食サービスまで……。
日本から「かっこいい商品」「売れる商品」「素敵な商品」が生まれなくなったのはなぜか?

その理由は、日本の経営者がデザインを経営の中核に置くことを怠ったからだった。どうすれば、日本の商品が消費者にとって魅力的なものに生まれ変わるのか? 伊藤忠ファッションシステムで長年流通業を研究し、ifs未来研究所の所長として、百貨店や老舗和菓子、化粧品などと協業企画を実践する、川島蓉子が、3人の経営者、3人のデザイナー・クリエイターに、「デザインを生み出せる経営のあり方」について訊く。

登場するのは、TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長、伊藤忠商事の岡藤正広社長、広告から企業のブランディングまでを手がけるクリエイターの佐藤可士和、アウディのデザインで知られる和田智、アメリカのMITメディアラボの副所長を務める石井裕。

日本が「売れる、愛される、かっこいい」を取り戻すための処方箋。

【社長さんの意見 その1】

ダサいお店もダサいオフィスもダサい社長も、いりません

増田 宗昭さんとの対話
カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長

01 僕がいっさい図面を見ないから、代官山 蔦谷書店ができた
02 「団塊向け」をつくらないと、TSUTAYAはつぶれる
03 今、一番ダメな経営とは、「効率を求める」こと
04 クライアントに理解される「企画」なんてゴミです
05 経営でいちばん大事なのが「デザイン」である理由


【デザインするひとの意見 その1】

「ブランド」が創れなければ、世界から客もヒトもカネも集まらない

佐藤 可士和さんとの対話
アートディレクター/クリエイティブディレクター

01 ヤン坊マー坊だけじゃ、世界と戦えない
02 マス広告だけじゃもうだめだ!って気づいた瞬間
03 最低でも3年はおつき合いしてください
04 デザインって、いちばん強力な「ことば」です
05 「可士和流超整理術」は、ガキ大将に教わりました


【社長さんの意見 その2】

かっこよくなければ、百貨店は生き残れません

大西 洋さんとの対話
三越伊勢丹ホールディングス 代表取締役社長

01 百貨店のシェアって、たった5%しかないんですよ
02 百貨店の「素人」にデザインをさせる
03 20代女子たちが変えた新宿伊勢丹の秘密
04 未来の百貨店の作り方


【デザインするひとの意見 その2】

新しい奇抜より、美しい普通をつくりたい

和田 智さんとの対話
カー&プロダクトデザイナー、SWdesign 代表取締役

01 日本のデザインは「新しさ」にこだわりすぎる
02 ミニバンに乗るの、やめませんか?
03 いまどき「デザインがいちばん」と言っている会社は危ない
04 デザインは、社長の仕事です
05 「美しい普通」を創りたい


【社長さんの意見 その3】

目の前のお客さんしか見えてないのは二流の商人です

岡藤 正広さんとの対話
伊藤忠商事 代表取締役社長

01 「本当のお客さん」は目の前の客じゃない
02 かっこいい商社、ダサい商社
03 苦労して成功した体験からかっこよさは生まれる
04 女性と商社
05 日本の製品がダサいのは「余裕」がないからや


【デザインするひとの意見 その3】

2200年の未来を想像して「デザイン」してください

石井 裕さんとの対話
MITメディアラボ 副所長

01 デザインという古い枠は死んだ!
02 アナログとデジタル、現実とヴァーチャルをつなぐ
03 39歳にして「再起動=リブート」
04 「出杭力」「道程力」「造山力」

【著者紹介】
伊藤忠ファッションシステム執行役員 IFS未来研究所所長。小売り、流通、消費に関する数々の著書を持つ作家・ジャーナリスト。エルメスの経営を描いた『エスプリ思考』、伊勢丹の人材を描いた「伊勢丹な人々」など著書多数。現在、日経ビジネスオンラインにて本書の連載である『ダサい社長が日本をつぶす』を連載中。

内容説明

6人の経営者とクリエイターに聞いた、お客さんが「ほしいカタチ」を創るデザインと経営6つの話。

目次

社長さんの意見その1 ダサいお店もダサいオフィスもダサい社長も、いりません―増田宗昭さんとの対話‐カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長
デザインするひとの意見その1 「ブランド」が創れなければ、世界から客もヒトもカネも集まらない―佐藤可士和さんとの対話‐アートディレクター/クリエイティブディレクター
社長さんの意見その2 かっこよくなければ、百貨店は生き残れません―大西洋さんとの対話‐三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長
デザインするひとの意見その2 新しい奇抜より、美しい普通をつくりたい―和田智さんとの対話‐カー&プロダクトデザイナー、SWdesign代表取締役
社長さんの意見その3 目の前のお客さんしか見えてないのは二流の商人です―岡藤正広さんとの対話‐伊藤忠商事代表取締役社長
デザインするひとの意見その3 2200年の未来を想像して「デザイン」してください―石井裕さんとの対話‐MITメディアラボ副所長

著者等紹介

川島蓉子[カワシマヨウコ]
ifs未来研究所所長。1961年新潟生まれ。早稲田大学商学部卒業。文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム入社。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師、Gマーク審査委員。ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小説を最初に書いた人にありがとう

66
やはり成功した人たちの話は参考になります。TSUTAYAの増田さん、佐藤可士和さん、仕事の哲学がありますね。2015/03/18

Acha

9
楽しく読んだ。のだが、伊藤忠の話が仲間内なのでそのあたりからだんだんインタビュアー(著者)が面倒になってきた。「ずるーい!(笑)」とかちょっと勘弁。対話形式じゃない方がよかったかも。スケールを自分サイズに直すと状況は切ないけど、前へ前へと向かう人たちはカッコよくて、やはり素直に憧れる。まずはできることから少しでも。(てか整理整頓・・・)2015/03/03

nizimasu

7
デザインというのはいわゆる商品開発の部分から、企業のアイデンティティやブランディングにまで及ぶトップマネジメントの領域になりつつあるというのが著者の主張。それを具体的に体現しようとしている経営者とデザイナーがそれぞれ3人ずつ出てきて対談したのをまとめたのが本書だ。中でもCCCの増田社長とデザイナーの佐藤可士和さんがこの本のいわんとする部分を体現していて、デザインをプロに任せるがそのコンセプトを徹底的に説明する増田氏と企業の持つ悩みをデザインやCIに落とし込む可士和氏ということになるだろうか。あとは普通かな2015/07/15

Norimasa Saito

5
「ダサい社長が日本をつぶす!」デザインをテーマにした各界のカッコいい仕事をしているリーダーとのインタビュー。「クライアントはコンセプトをとことん議論して固めることとデザイナーを人選する。あとはデザイナーに全面的に任せる。素人が中途半端に口を出してはいけない。」「ビジョンがあって初めて、本当のデザインが生まれてくる。」「過去に経緯を払い今を解釈した上で未来を創る。」「あらゆる企業にとって、デザインは市場で生き残る上でもっとも重要な価値。」納得の至言が随所にある。大満足の一本。2015/03/29

Sean

5
デザインの重要性について、6人のいろんな立場の人の意見を聞いたインタビュー形式。 デザイナー、商社の社長、メディアラボ副所長、百貨店経営者など様々。 色々な知見の中で、デザインとはビジョンを表現する言語で五感に訴えるものである、デザインは思想を表すといったことが見えてきた。 『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』よりも実例ベースで読めて、6者6様の視座があって面白かった。企業ブランドの醸成には3年以上かかるとか、いいもの作るには200年先を見ようとか、合致する意見も見られた。2015/03/06

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