出版社内容情報
日本人に最もなじみ深い観賞魚「金魚」。鉢でも飼える小ささに、愛くるしい表情で優雅に泳ぐ姿は日本の文化の中で愛でられてきた。基礎知識から見所まで、美しい写真と共にたっぷり紹介。金魚づくしの一冊!
内容説明
鉢でも飼える小ささに、愛くるしい表情、優雅に泳ぐ姿で人々を魅了し続けてきた金魚。渡来は約五百年前の室町時代、中国からと伝えられている。今やその種の数は公式認定種だけでも三十超。職人たちの努力と愛情によって育まれ、技術と美意識で改良されてきたこの生きものは、紛れもない日本文化のひとつと言える。基礎知識を交えて、可愛さ満点、個性豊かな表情をたっぷり紹介。千姿万態の奥深いその世界に驚くこと間違いなし。
目次
第1章 金魚物語
第2章 金魚の基礎知識(胴の種類;頭部;色・鱗;尾ひれ)
第3章 金魚の枠
第4章 金魚水族館(和金型;琉金型;オランダ獅子頭型:らんちゅう型;個性派)
第5章 金魚と暮らす
著者等紹介
岡本信明[オカモトノブアキ]
1951年愛知生まれ。東京海洋大学学長を経て、現在学校法人トキワ松学園理事長。研究分野は魚類病態生理学・魚類遺伝生理学。金魚博士の異名をもつ
川田洋之助[カワダヨウノスケ]
1952年東京生まれ。金魚銀座座主(CEO)。素人金魚名人戦代表。日本インターネット金魚愛好会副会長。金魚飼育歴四十年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
汀
27
《はれ。ひやらひやら。さまざまの大金魚、和金、琉金、獅子頭、出目、らんちゅう、しろがちあかがちの桜錦、素赤、黒斑、更紗、キャリコにシルク、白銀、黄金、乳白色の鱗紋様、緋鮒も混じって総出で踊る。腹がなみうつ。雨滴はいっそうはげしくなる》(朝吹真理子「流跡」より)を思い出しつつ読んだ。どれもきれい。2016/08/30
あっくん
7
金魚について調べようと思い手にした一冊。室町時代から日本にいたとは驚き。「金魚は人間がいないと生きられない」という話を聞いた事があったけど、先祖返りしてフナに戻ろうとするという意味だったのか。確かに自然界で生きるには挑戦的な色。写真の鱗の色彩や模様、尾びれの櫛で梳いたようなしなやかな模様やしなやかな動き…美しい。管理しなければ維持出来ない金魚の美学は、日本の未完成の美学にも結び付くと納得。うちでも父が金魚飼ってるので、観察しよう。2017/08/14
こんぺいとう
7
表紙に惹かれて読んでみた。遅くなった夏を味わえた気分。写真の金魚があたかも目の前で可愛く凛々しく泳いでいるのが良さげ。丼鉢で金魚を飼う方法があるのには驚き。2016/09/30
chatnoir
4
金魚、可愛いよねぇ。金魚の基礎知識的な本です。可愛い金魚の写真も多く、癒されます。簡単な“どんぶり金魚”の説明もあります。金魚すくいの誘惑に負けそうです...が、家には猫とエンゼルさんたちがいて、置き場所がない...。2015/08/01
Jam
2
目の保養2024/05/21