内容説明
「色即是空」「阿耨多羅三藐三菩提」「掲諦 掲諦」ほか、日本人なら誰でも1度は耳にしたことがある「般若心経」。わずか262文字に圧縮された、この有名な経典には何が書かれており、これを唱えたり写経するとどんなご利益が得られるのか。「なぜ空が強調されるのか」「悟りは到達点か」などの疑問に答えながら、語句や文全体の意味を丁寧に解説。知っているようで知らないこの経典の基礎を知り、一切の苦厄を取り除く悟りの真髄に迫る。
目次
第1章 『般若心経』とは何か
第2章 五蘊皆空―世の中の本当の姿を知る
第3章 色即是空
第4章 諸法空相―すべてが白紙に戻る
第5章 無明―愚かさの原点
第6章 阿耨多羅三藐三菩提―永遠の寂浄
第7章 絶対の呪文
著者等紹介
瓜生中[ウリュウナカ]
1954年東京生まれ。早稲田大学大学院修了。東洋哲学専攻。仏教・インド関係の研究、執筆を行い現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
34
決して堅苦しくはなく、平易な解説で分かりやすい内容です。密教の教えの集大成について書かれている筈なのに、寝っ転がって読んでも許してくれそうな切り口です。仏教の意義や教えを作者なりの切り口で解説している所もいいです。短くて読みやすいです。私は、一章ごとに二度読みしました。2021/09/28
ピップ
14
般若心経の本。短い割には内容が濃かった。なのであまりついていけませんでした(^^;) サンスクリット語に訳すことは、般若心経を理解する上で必要なのでしょうか?でも、般若心経の一番大事な部分、真言は翻訳しない、理解できない、ということならば、般若心経自体理解する必要はないのかな。せめて、通しで翻訳してほしかったな~2020/07/20
圓(まどか)🐦@多忙のためほぼ休止中
4
写経といえば般若心経。一応仏教徒なら宗派は何であれと思い読書。感想としてはまだ写経も読経も習慣がない自分にはまだ敷居が高かった感じ。これに関しては意味はわからないなりに何度も写経、読経して自分のものにすることがまず先決でそれから本の解説も実感として身に沁みるのかもしれないです。2023/03/08
ドラゴン
1
まさに知っておきたい。般若心経初心者の入門書としては良。2011/12/07