内容説明
「往生する」「お釈迦になる」。日常よく使われるこんな言葉や、生活の一部になっているお盆・お彼岸・法事など、仏教に由来する行事やことがらは数多い。いろいろな宗派の成り立ちや教え、仏像の見方、寺のつくりと僧侶の仕事、葬式・墓・法事のこと、仏壇・仏具のまつり方など、日常、耳にし目にする身近なことがらの「基本のき」をわかりやすく解説。知っているようで知らない仏教の基礎知識がわかる、ミニ百科決定版。
目次
1章 仏教とは何なのか
2章 なぜ宗派が発生したか
3章 仏像の種類と見分け方
4章 寺と僧侶の基礎知識
5章 葬式、墓地、法事あれこれ
6章 仏壇・仏具の基礎知識
7章 仏教行事を知る
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。明治学院大学教授。東京大学人文系大学院国史学科修了。専攻は日本史。歴史哲学や比較文化的視点からの幅広い執筆活動を展開、日本の思想文化の研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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KAKAPO
29
多くの日本人にとって、仏教との接点は、葬式だけだと思います。従って仏教についての知識は、お坊さんから授かるわけです。そこでは、本来の思想や哲学よりも、人づてに知った常識?にとらわれてしまうことが多いのではないかと思います。しかし、紀元前6世紀にガウタマ・シッダールタがひらいた仏教がどのような歴史を経て現在に在るのかを知るためには、学術的とは言わないまでも、歴史を俯瞰的に眺める必要があるでしょう。この本は、古代インドから中国を経由して日本に伝わり、様々な事情のなかで、盛衰を繰り返す様を眺めることができます。2019/01/05
ゆきこ
15
仏教の成り立ちからお焼香のやり方まで、幅広く仏教のことを学べる一冊です。基本的な部分は知っていることが大半でしたが、よい復習になったので読んで良かったです。また、宗派ごとの仏壇のまつり方などマニアックな部分もあり、初めて知ることも多く、楽しく読むことができました。2017/08/28
櫛部晃季
5
大雑把に捉えた日本の仏教の解説。インドでの発祥から始まって日本へ伝来の流れ。真言、天台、真宗、臨済等、各宗派へ分かれて行った経緯。仏像の種類や特徴。寺の起源や伽藍の説明。仏事、仏具の説明などなんでもござれ。さらっと日本の仏教を撫でるには悪くないかも。宗派ごとに仏壇の祭具の祭り方、葬儀、供養の仕方を説明してあるのは面白かった。葬式仏教と呼ばれて久しい日本仏教のガイドブックにはなると思う。2013/05/19
yori
4
★★★★☆ 簡潔で分かり易い。仏教伝来のルートを旅してみたいなぁ。。 2012/05/04
おはる
3
またもや手にとってしまった「知っておきたい」シリーズ…こちらも入門書には最適。仏教について各宗派の成り立ちや教義はもちろんのこと、仏像、仏壇、仏具、そして仏事における作法などの実用的な知識に至るまで解説がなされているので、何かの時に持っていると役に立つかと。2010/04/12
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