出版社内容情報
嫉妬と裏切り、ユーモア、別れの悲しみ、怒り……現代にも通じる喜怒哀楽を詠んだ歌からは、日本人らしい自然で素直な心の綾を感じることができる。万葉歌を通じて、万葉びとの豊かな感情の動きを読み解く。
内容説明
恋に生きる素晴らしさと怖さを悟り、それを笑う余裕を持っていた万葉びと。彼らは「心」をどのように理解していたのだろうか。男女の愛における嫉妬と裏切り、ユーモア、別れの悲しみ、怒り…現代にも通じる、喜怒哀楽の感情を詠んだ歌からは、千年以上も前の万葉びとの、日本人らしい自然で素直な心の綾を感じることができる。遺された多くの万葉歌を通じて、生きる喜びにあふれた万葉びとの豊かな感情の動きを読み解く。
目次
第1章 万葉びとの喜び(藤原鎌足の喜色満面;雪にはしゃぐ万葉びと;恋人がやって来る!)
第2章 万葉びとの怒り(つばきを吐いて怒り、そして呪う姫;皇后はどうしてそんなに怒ったのか;金しだいの世の中;嫉妬と怒りと)
第3章 万葉びとの哀しみ(フラレ虫の歌;聖徳太子のかなしみ)
第4章 万葉びとの楽しみ(郊外で楽しむ;宴会で楽しむ)
著者等紹介
上野誠[ウエノマコト]
1960年、福岡県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。現在、奈良大学文学部教授(国文学科)。第12回日本民俗学会研究奨励賞受賞、第15回上代文学会賞受賞、第7回角川財団学芸賞受賞。今、もっとも注目される万葉学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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