内容説明
アメリカ主導で救済したメキシコ、アルゼンチン危機。IMFが全面的に介入した東アジア、タイ、インドネシア、韓国の通貨危機。激動の時代のなか、金融ビッグバンをすすめた日本の金融システム不安。ロシアの突然のモラトリアム宣言から派生したアメリカのヘッジファンド崩壊の衝撃。各国の通貨当局は世界経済の危機をどのように回避したのか。交渉に当たった当事者、大蔵省で財務官を務めた著者が時代の証人として内幕を描く。
目次
サイバー資本主義の成立と痙攣
日本の金融システム崩壊の危機
ロシア危機
世界恐慌の瀬戸際
円高不況とクリントン政権
通商摩擦からメキシコ危機へ
超円高是正
続超円高是正
開国への外為法改正
日本版ビッグバンの始動
タイ・バーツ危機
アジア通貨基金構想
インドネシアの崩壊
危機の拡散
マレーシアの実験
二十一世紀の資本主義
著者等紹介
榊原英資[サカキバラエイスケ]
慶応義塾大学教授。1941年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後同大学院に進む。1965年に大蔵省に入省。大蔵官僚時代にミシガン大学経済学博士号を取得。埼玉大学助教授、ハーバード大学客員準教授を兼任したあと、大蔵省理財局総務課長、同省国際金融局次長、同局長、財務官を歴任。1997年から1999年までの財務官時代は「ミスター円」と呼ばれ、世界中の通貨当局の担当者と交渉に当たった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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