感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
16
いよいよ最終部に突入、薫&匂宮の新世代の紹介等を兼ねた三帖に続いて宇治十帖が幕を開ける。光源氏の死後、彼が最高の男だったという基調を崩すことなく、薫と匂宮という新世代の二人の対照的な主役を造形した紫式部のセンスがあり得ないくらい凄い。そんな二人と宇治に隠棲していた姉妹が出逢うことで起こるドラマ(悲劇と言うべきだろうけど)、見染めたのがこの(ある意味ヘタレな)二人ではなく光源氏だったら決してこんな展開にはならなかっただろうと歯痒くなるような構成がもはやオーパーツ状態。本当にこの時代の人だったのか?紫式部。2021/01/25
LUNE MER
13
宇治十帖における男女5人の配置が本当に絶妙。本巻では長女・大君との死別(総角)までが収録されているが、薫と大君の描き方は何度読んでもこの時代の物語とは思えないくらいドラマティック。大君の方も薫のことを愛していたという解釈での現代語訳もいくつか読んだが、原文を何度読み返してもそこまで明確には描写されていないようにも思え、そもそも自分の古文読解力の問題があるわけだが、当時の古文ネイティブの愛読者達にその辺の見解を聞いてみたかったりする。2023/10/24
ヤベ
4
源氏が死んでから話がつまらなすぎて何が書いてあったか殆ど思い出せない。ちかいうちに読み直さないといけないと思う。薫が自分の出生の秘密を知るところだけはセンセーショナルでよかった。2022/02/21
ヒロミ
2
総角、長っ!読むのにパワー要りました。大君がかわいそうですが、宮家の姫独特の頑固な高貴さに薫は気後れしたのかも。匂宮のチャラさには笑ってしまうが、じっとりした薫がどうしても苦手だ…。次の巻はいよいよ浮舟さんが出てきますね。楽しみです。2014/12/08
popon
0
大君の強情さと薫のしつこさ…どっちもどっちって感じでした。2011/08/11
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- 禁断Lovers Vol.114