感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
沙智
5
薄くて読みやすい。2020/09/30
笛の人
2
5年以上ぶりの再読。一番印象に残っているのは、前半でひたすらお酒を飲んでいたことです。もう一つ印象に残っているのは小さい子どもがよく出てくること、そして亡くした幼子への悲しみです。後者は土佐日記の鑑賞としてよく見かける気がしますが、高校生の時はあまり感じませんでした。しかし今回改めて読んでみると確かに子どもを亡くした悲しみが強く表れているように感じました。お酒に関しては『徒然草』ほど面白い話はありませんでした。あとは貫之さん結構まめだな〜と思いました(お礼とか)。百人一首「あまの」の話もありました。2022/05/28
Ucchy
2
中学1年生の時の副読本として配布されたのを27年ぶりに再読。内容は今でいう旅行ブログみたいな感じ。仮名文学の嚆矢ということで文学史上重要なのだとは思うが、深遠な内容が書いているということもない。とはいえ平安時代の旅はこんなふうだったのか、人の心は千年経っても変わらないとか面白く読んだが、中学1年生には面白さを理解することも難しいだろうと思った。 2020/05/07
misui
1
天候や海賊に左右される旅路ゆえ、惜別の風景もまた現在と違うのだろうなとしみじみしていたら、突然の下ネタ。日記風フィクションだとか色々あるそうだが調べるのも気が乗らず、とにかく日記文学の原点を眺めるだけ眺めた。2020/08/15
みみずばれ
1
まずあの有名な土佐日記がこれほど薄い本であるという事に驚いた。原文全文とその現代語訳、解説まで含めてわずか100Pの分量である。千年以上も前に書かれた紀行文であると思えばそれだけで興味深いのだが、個人的に和歌にはあまり興味がないので頻繁に挿入される歌に煩わしさを感じる事も少なくなかった。現代と比べて生きること自体が大変だったには違いないが、天気が悪いから船が出せないとぼやきつつ何日も同じ所で歌ばかり作っている姿を見せられると何とも悠長なことだと感じてしまう。便利な現代の労働者は忙しい。難儀だなあ。2016/01/02