出版社内容情報
効率と速度が極限まで高まり、酸欠状態を起こしている現代の社会。わたしたちは待つことができなくなった。「待つことは、待たれているものとのあいだの、切っても切れない、しかしけっして埋めることのできない距離を、いたみとともに、しかしあくまでもいつくしみともに、ひきうけること」。「待つ」ことを取り戻し、ふたたび自らを未知に開き、他者を信頼するために――。文庫版のための書き下ろし「二十年後の「待つ」」を収録。
【目次】
まえがき
1 焦れ
2 予期
3 徴候
4 自壊
5 冷却
6 是正
7 省略
8 待機
9 遮断
10 膠着
11 退却
12 放棄
13 希い
14 閉鎖
15 酸欠
16 倦怠
17 空転
18 粥状
19 開け
あとがき
二十年後の「待つ」――文庫版のための、ささやかなあとがき



