出版社内容情報
羽柴(豊臣)秀吉の政権時代、有力大名の名字はすべて「羽柴」であった。主要大名の初参内の際、公家の官位と同時に羽柴名字を授与した。秀吉と姻戚関係にあった大名、織田家出身・旧織田家臣の大名や旧戦国大名の有力者が、秀吉に服属後、相次ぎ羽柴名字をもらった。名字を与えることで「御一家」と位置づける、新しい武家の政治序列を創出したのである。秀吉の野望と緻密な政治手腕を描く、角川選書版を加筆した文庫決定版。
【目次】
◆第一章 羽柴名字と公家成大名
◆第二章 秀吉の一門大名
◆第三章 秀吉の親類大名
◆第四章 織田家の人々
◆第五章 旧織田家臣の人々
◆第六章 旧戦国大名の人々
◆第七章 羽柴名字の消滅