角川ソフィア文庫<br> 日本霊異記の世界 (増補)

個数:
電子版価格
¥1,430
  • 電子版あり

角川ソフィア文庫
日本霊異記の世界 (増補)

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月07日 02時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044008314
  • NDC分類 913.37
  • Cコード C0195

出版社内容情報

薬師寺の僧侶・景戒によって九世紀初頭に編まれた、日本で最初の仏教説話集『日本霊異記』。仏教の教えを説こうとしながらも規範的な思想にはとどまらない、古代人の生き方が投影されている。一寸法師の源流、奪われた衣を取り返す力持ちの女――。上代文学研究の泰斗が、『古事記』『日本書紀』などの神話からの影響や、霊異記以後の伝承とのつながりを読み解く。国の創成期、エネルギーに満ちた人々の姿が鮮やかに蘇る。

内容説明

薬師寺の僧侶・景戒によって9世紀初頭に編まれた、現存最古の仏教説話集『日本霊異記』。仏教の教えを説こうとしながらも規範的な思想にはとどまらない、古代人の生き方が投影されている。一寸法師の源流、奪われた衣を取り返す力持ちの女―。上代文学研究の泰斗が、『古事記』『日本書紀』などの神話からの影響や、霊異記以後の伝承とのつながりを読み解く。国の草創期、エネルギーに満ちた人々の姿が鮮やかに蘇る。

目次

第1講 小さ子とトリックスター
第2講 一寸法師の源流
第3講 力持ちの女
第4講 神婚神話のゆくえ
第5講 恩返しの発生
第6講 盗みという罪悪
第7講 悩ましき邪淫
第8講 行基の奇行
第9講 語られる女たち
第10講 あの世からもどった人、地獄を語る人びと
補講1 霊異記説話の“夢”
補講2 文学史のなかの『日本霊異記』

著者等紹介

三浦佑之[ミウラスケユキ]
1946年、三重県生まれ。成城大学文芸学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学教授、千葉大学教授、立正大学教授などを歴任。千葉大学名誉教授。専攻は古代文学、伝承文学研究。著訳書に『村落伝承論』(五柳叢書、第5回上代文学会賞)、『口語訳 古事記“完全版”』(文藝春秋、第1回角川財団学芸賞)、『古事記を読みなおす』(ちくま新書、第1回古代歴史文化みやざき賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

禿童子

32
『古事記』の三浦先生が『霊異記』も講じるのを楽しく読ませて頂いた。連載が元になっているということもあって、現代の世相にも近いものが奈良朝の庶民にも感じられて新鮮な読みごこち。日本に伝来した仏教が一般に広がる過程で、因果応報や殺生禁止などの「心優しい日本人」の原型になるものが形成されたと強調されている。また律令制の導入により母系社会が父系社会に変わることによって母子関係の断絶が生じた説話は他人事とも思えない切実さを感じた。下ネタ(吉祥天女感応の話)にかなり紙幅を割いているのは読者サービス?お茶目な先生(笑)2024/10/03

さとうしん

13
記紀神話と『今昔物語集』など中世説話をつなぐ存在として『日本霊異記』を読み解く。一連の動物報恩譚から、動物の恩返しを語る説話が日本人の心の優しさを示すというような言説を否定し、そういったものが現れてくるのは仏教の伝来や流布によるものであると再三にわたって論じている。また、討債鬼説話など、中国の説話の影響を受けたものも結構存在するようだ。『今昔物語集』なんかと比べると影が薄い文献だが、手軽な形での訳本が読みたくなってくる。2024/09/07

Ohe Hiroyuki

1
9世紀前半に、正式名「日本国現報善悪霊異記」という本が編纂された。タイトルに「~の世界」とあるように、本書は、「日本霊異記」を用いて、著者が語りたいことを語られているのであり、「日本霊異記」の中身を事細かく触れるものではない。▼もっとも、「一寸法師」や「浦島太郎」など誰もが知っているおとぎ話の原点が本書にあるということを知るだけでも、本書に触れる価値はあるであろう。2024/09/15

細川 カヲル

0
 昔も昔、あまりにも遠くて想像するのも難しいような時間かけて現代まで伝わる物語群。この書籍ではそれらから読み取れることを様々な観点から読み解いていく。不思議な要素はあれどどこか日常に根差したかのような雰囲気もあって不思議と当時の考え方を含めた日常生活というモノにも考えが及んでしまう奇妙さがある。  物語として分析することによって、昔話に似た、或いは源流となったような様相も浮き彫りとなり、昔話の普遍性について再認識させられる。普段耳慣れない古典と普遍さのギャップは時折滅多にない形の刺激にもなった。2025/03/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22099580
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品