出版社内容情報
古典和歌の伝統を負いつつ戯画化する狂歌。江戸に空前のブームを興した記念碑的作品。古今の狂歌人の歌748首を収録。全首に注釈をつけ、南畝の作り上げた江戸の戯作的世界の真髄を明らかにする。
内容説明
「吉原の夜見せをはるの夕くれ八入相の鐘に花やさくらん」。大田南畝らが編纂し、江戸に熱狂的ブームを巻き起こした『万載狂歌集』。狂歌史上もっとも重要なアンソロジーである。『千載和歌集』の部立に倣いながら、文芸界、歌舞伎、芸能、遊里など多彩な人々の作を取り上げ、庶民生活を活写する。「よろつのたからたからかに、世にきこえたるくさくさのことのは、かきあつめすといふことなし」。詳細な注釈とともに748首を味わう。
目次
春歌 上
春歌 下
夏歌
秋歌 上
秋歌 下
冬歌
離別歌
羇旅歌
哀傷歌
賀歌
恋歌 上
恋歌 下
雑歌 上
雑歌 下
釈教歌
神祇歌
著者等紹介
大田南畝[オオタナンポ]
1749~1823年。江戸後期の狂歌師・戯作者。名は覃。別号は蜀山人・四方赤良、寝惚先生など。唐衣橘洲、朱楽菅江とともに狂歌三大家といわれ、天明調の基礎を作った
宇田敏彦[ウダトシヒコ]
1934年、愛知県生まれ。1961年、早稲田大学文学部卒業。元戸板女子短期大学教授。2023年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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