出版社内容情報
「朝、目覚めたとき、そこにあるのは昨日とは別の世界です」自閉症の作家・東田直樹が25歳のときに綴った一年間の日々の記録。単行本『絆創膏日記』を再編集の上、新しいコラムや詩を増補。
内容説明
25歳の年始め、初詣には神様をあちこち探して感謝を伝え、大好きな桜が咲く頃は、初めてのことが苦手で大変だった新学期を思い出す。夏には26歳に。生まれた理由を見つけるより先に生まれた事実を喜び合う。自然の移り変わりに心を揺さぶられ、頭の中の過去の場面を跳び回り、壊れたロボットのような体に振り回される日々だけど、僕にできるのは今を生きること―。会話のできない自閉症作家が綴る、一年間の日常と心の記録。
目次
第1章 神様の体温(神様の体温;相手の心に寄り添う ほか)
第2章 四月のやさしさ(春という季節の力;花たちの幸せ ほか)
第3章 るるるの笑い声(妙な親近感;るるるの笑い声 ほか)
第4章 ある秋の夜の物想い(五感をいったんフリーズ;生きることのベテラン ほか)
第5章 一年を振り返らない(空を一人占め;蓑虫になりたかった ほか)
詩 空を見上げる
著者等紹介
東田直樹[ヒガシダナオキ]
1992年千葉県生まれ。会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。13歳の時に執筆した『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫)で、理解されにくかった自閉症者の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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