出版社内容情報
中国古代の正史として二千年以上読み継がれてきた『史記』。中巻では秦の滅亡後に現れた名雄・項羽と劉邦の戦いを描いた「項羽本紀」「高祖本紀」をはじめ、当時の様相がわかる世記・列伝を収録。秦滅亡後の群雄蜂起の時代、二人の名雄による最も白熱した戦いを、原文・訳文・解説で味わい尽くす。二人の英雄の人間としての性格を様々な角度から描きだそうとした司馬遷の目論見を解説した「項羽と劉邦」を巻末に収録。
内容説明
中国古代の正史『史記』を原文・訳文・解説で味わう。楚漢篇では史記の扱った戦でもクライマックスにあたる「項羽本紀」「高祖本紀」ほか、項羽と劉邦をとりまく人物たちにまつわる六巻を収録。それぞれの戦い方を通して秦の滅亡後の動乱の様子を描いた司馬遷の巧みな筆致に刮目する。巻末解説では、収録巻以外にも様々な巻で言及される二人の英雄のエピソードを集めて整理。明らかにされる彼らの人物像を通して物語を深く楽しむ。
目次
項羽本紀
高祖本紀
蕭相国世家
留侯世家
黥布列伝
淮陰侯列伝
著者等紹介
田中謙二[タナカケンジ]
1912年滋賀県生まれ。京都大学文学部中国文学科卒業。京都大学名誉教授。2002年没
一海知義[イッカイトモヨシ]
1929年奈良県生まれ。京都大学文学部中国文学科卒業。神戸大学名誉教授。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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