出版社内容情報
江戸後期を代表する版元の蔦屋重三郎と、同時代の狂歌・戯作・浮世絵の才人たち。総勢12人について、その活動や人となりのわかるエピソード、作品の魅力と読み解き方をわかりやすく紹介する。天明の狂歌大流行の中心人物・大田南畝、「宝暦年中の色男」朋誠堂喜三二、『八犬伝』を執筆する前の曲亭馬琴、若かりし日の葛飾北斎、喜多川歌麿……。一人ひとりの人生をたどれば、蔦重の時代と江戸の娯楽文化のありようが見えてくる。
内容説明
江戸後期を代表する版元の蔦屋重三郎と、同時代の狂歌・戯作・浮世絵の才人たち。総勢12人について、その活動や人となりのわかるエピソード、作品の魅力と読み解き方をわかりやすく紹介する。天明の狂歌大流行の中心人物・大田南畝、「宝暦年中の色男」朋誠堂喜三二、『八犬伝』を執筆する前の曲亭馬琴、若かりし日の葛飾北斎、喜多川歌麿…。一人ひとりの人生をたどれば、蔦重の時代と江戸の娯楽文化のありようが見えてくる。
目次
はじめに ふぐ汁の約束に集まった人々
版元
狂歌人
戯作者
浮世絵師
おわりに 戯作の時代/東洲斎写楽
著者等紹介
佐藤至子[サトウユキコ]
1972年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花林糖
13
蔦屋重三郎のいた時代に其々が何をしていたのか、蔦重との関わりがわかる様な出来事・作品を中心に紹介。大田南畝、恋川春町、山東京伝、北尾重政、他。狂歌人の朱楽菅江(あけらかんこう)は殆ど知らなかったので、経歴等知れて良かったです。東洲斎写楽は江戸時代には「とうじゅうさい」と読まれたと考えられているとの事。2025/01/20
gorgeanalogue
11
便乗本にはちがいないが、蔦重を中心とする戯作師らの群像が手際よく整理されていて、勉強になった。天明~文化文政の社会をもう少し俯瞰する視野があるといいなとも思うし、人物によっては物足りない項もあるが、図版キャプション、注も行きとどいてそこいらの便乗本とは一線を画す。2025/03/03
harumi
10
次の大河「べらぼう」の予習として。蔦屋重三郎の伝記というよりは、蔦重と深く関わりのあった大田南畝、朱楽菅江、恋川春町、北尾重政などの狂歌人・戯作者・浮世絵師を紹介している。江戸時代オンチな私にはとても勉強になる本でした。大河ドラマが面白いかどうかは脚本次第なのでまだ何とも言えませんが。2024/12/21