出版社内容情報
道長の歌をおさめ、紫式部も読んだ勅撰和歌集。歌のやりとりを通して平安貴族の人間関係を知り、王朝の雅な文化や恋のルールを解説する入門書。
内容説明
『拾遺和歌集』は、きらびやかな貴族の文化が最盛期を迎えた11世紀初頭、花山院の勅令によって編まれたとされる三番目の勅撰集。道長が娘の彰子に贈り、『紫式部日記』にも記録が残る。「春立つといふばかりにやみ吉野の山もかすみて今朝は見ゆらん」など、歌合で詠まれた「晴の歌」が多い。約1350首のうち代表的な歌人、歌を抜粋し、丁寧な解説をつけた。和歌の技法や歴史背景を解説するコラムも充実の、もっともやさしい入門書。
目次
春
夏
秋
冬
賀
別
物名
雑上
雑下
神楽歌
恋
雑春
雑秋
雑賀
雑恋
哀傷
著者等紹介
川村裕子[カワムラユウコ]
1956年東京都生まれ。新潟産業大学名誉教授。活水女子大学、新潟産業大学、武蔵野大学を経て現職。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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