角川ソフィア文庫<br> 先住民から見た世界史―コロンブスの「新大陸発見」

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角川ソフィア文庫
先住民から見た世界史―コロンブスの「新大陸発見」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044007577
  • NDC分類 209.5
  • Cコード C0122

出版社内容情報

コロンブスが15世紀に持ち帰った中南米原産のトウモロコシや、その後に伝わったジャガイモは、ヨーロッパの人口増加に大きく貢献した。他方、アメリカ大陸へ持ち込まれた疫病は、先住民の急激な人口減少を引き起こす。世界の食卓を豊かにした作物の伝播は、のちに「コロンブスの交換」と呼ばれるが、先住民にとっては略奪や侵略に他ならなかった。南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く、もう一つの世界史。

(本書は、『コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史』(角川選書、2017年刊)を、再構成・加筆・改題のうえ、文庫化したものです。)

内容説明

コロンブスが15世紀に持ち帰った中南米原産のトウモロコシや、その後に伝わったジャガイモは、ヨーロッパの人口増加に大きく貢献した。他方、アメリカ大陸へ持ち込まれた疫病は、先住民の急激な人口減少を引き起こす。世界の食卓を豊かにした作物の伝播は、のちに「コロンブスの交換」と呼ばれるが、先住民にとっては略奪や侵略に他ならなかった。南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く、もう一つの世界史。

目次

第1部 ヨーロッパに与えたもの(トウモロコシ―コロンブスが持ち帰った穀類;トウガラシ―世界各地の食文化をになう;ジャガイモ―ヨーロッパの飢えを救う )
第2部 先住民にもたらされた災厄(サトウキビ―砂糖の生産と奴隷;馬と牛―生活を破壊したヨーロッパの家畜;天然痘―先住民の凄惨な悲劇)
終章 コロンブスの功罪

著者等紹介

山本紀夫[ヤマモトノリオ]
1943年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。国立民族学博物館名誉教授。農学のちに人類学を専攻し、農学博士(京都大学)、博士(学術、東京大学)。1968年の学生時代からアンデスを中心に、ヒマラヤ、チベット、エチオピアなどの高地で50年あまりにわたって、環境と人間の関係の人類学的調査・研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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サアベドラ

36
近世における旧・新両大陸の接触による世界のヒトとモノの平準化、いわゆる「コロンブスの交換」の功罪を新大陸先住民の立場から批判寄りに紹介した本。著者はジャガイモやトウガラシなど新大陸由来の植物の著作がある農学者。アメリカの歴史学者によって提唱された「コロンブスの交換」理論は、収奪者である欧米人の見方に寄っており、特に新大陸側の貢献を無視しているとして批判している。紹介されている新大陸由来の植物はトウモロコシ、ジャガイモ、トウガラシで、逆に旧大陸から流入したものとしてサトウキビ、牛馬、疫病を挙げている。2023/08/15

かんがく

12
いわゆる「コロンブスの交換」で新大陸・旧大陸間を移動したトウモロコシなどの作物、牛馬などの家畜、天然痘などの疫病について、その特徴から歴史に与えた影響までを解説していく内容。西洋中心的・人間中心的な歴史観に批判的に書かれていた。2024/04/14

ジュンジュン

11
コロンブスの新大陸「発見」に始まる新旧両大陸間の交流を、「コロンブスの交換」と呼ぶ学説があるらしい。が、アンデス文明研究の著者は疑問を呈する。先住民側が与えたものに比して、受け取ったものは余りに酷くないかと。原題「コロンブスの不平等交換」の方がしっくりくる内容だった。馬、いなかったんだ…。僕が抱いていたイメージ(インディアンが馬に跨ってバッファローを追いかける)は、コロンブス以後開拓時代以前の姿なのか…。2023/08/10

Y田

9
コロンブス以前、以後でアメリカ大陸とヨーロッパ(全世界も含め)でどの様な変化があったのか、トウモロコシ、トウガラシ、ジャガイモ、サトウキビ、牛、馬などの動物、病気、という観点から解説する。予想はしていたが、思っていた以上に全世界がアメリカ大陸から伝わったものの恩恵を受けていることを知り驚く😦 そう思うと余計「発見」以後の歴史は本当に悲しい。いや勿論、先住民は絶対的に善だ、とか単純な事ではないだろう。けど、もうちょっと双方が繁栄する道はなかったのかな、とか綺麗事を思ってしまう… 😑2023/05/31

7
久々に本を読んだ…。書店で見かけて即買いして勢いそのままに読了。良書だと思うのだが、個人的にタイトルからもっと先住民目線の被征服民族史的な期待をしていたので、冒頭から全然違う流れであれ?となってしまった。トウモロコシやトウガラシの原種がとか分布の歴史とか、そこは添え物でいいんだよなぁと感じる部分にかなり紙幅を割かれている。あとがきで、著者が元々農学専攻で、そこから民俗学に移った人ということで納得。予想外だったからこそ勉強になったこともありますし、ジャガイモ原理主義とかの人はぜひ読んでほしい(笑)2023/06/08

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