出版社内容情報
【目次】
第一章 現実世界から超現実世界へ
第二章 霊的感覚論――霊・魂・体の問題
第三章 神秘学における理性と感性
第四章 秘儀とその行法――アポロン的とディオニュソス的
第五章 ユングと神秘学
第六章 ブラヴァツキー││近代精神と神秘学
内容説明
予感や憧れといった情動の根源は一体どこにあるのか。魂の故郷を現実世界を超えた場所にあるとみなす神秘学。理性と感性を融合させた学問に向き合い、人間を霊・魂・体の存在として捉え直す著者の言葉は、極端に外面化された現代の私たちに新たな視点を投げかける。ゲーテ、ニーチェ、フロイト、ユングへと連なるヨーロッパ精神史を辿りながら、シュタイナーの実践的秘儀を紹介。ユングの章を増補した完全版。
目次
第1章 現実世界から超現実世界へ
第2章 霊的感覚論―霊・魂・体の問題
第3章 神秘学における理性と感性
第4章 秘儀とその行法―アポロン的とディオニュソス的
第5章 ユングと神秘学
第6章 ブラヴァツキー―近代精神と神秘学
著者等紹介
高橋巖[タカハシイワオ]
1928年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部大学院修了後、73年まで同大学文学部教授(美学・西洋美術史)を務める。日本人智学協会代表。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、ルドルフ・シュタイナーの思想と出会い、シュタイナーとその思想である人智学の研究、翻訳を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かわかみ
4
知人からシュタイナーについて聞き、興味が湧いたので入門書を読んでみた。合理主義に基づく分析や批判に偏った近代西欧の思潮に対して融合を目指すものであり、デカルトのように仮想的な自我を設定せず、人間存在を身体や感情を含めて総合的に把握するのが特徴だろうか。この点で、仏教と共通するところもあると思った。ロゴスからソフィアへ、デルフォイの神託(内観と中庸)、ユングと神秘学など、興味深い論点があった。ただし、「行」とされるものは難しくて実践する気にはなれない。2024/08/04
tetekoguma
1
高橋巖氏によるシュタイナーを中心とした神秘学の入門書。シュタイナーの書物は難解ですがこちらはわかりやすいです。2025/03/02
ishii.mg
1
解説の若松英輔に救われた本。カルチャーセンターでしゃべったものの文字おこしそのもののような書きぶりなのでかえってよくわからない人生訓のように受け止められかねない、と感じた次第。高橋翻訳のシュタイナーとかの方がかえってわかりやすい?のか?鴎外の手紙にでてくるハルトマン、ちょこっと登場している。やはり当時、ブラヴァツキーなど神智学は世界を席巻していたのかもしれない。ブラヴァツキーになにか意味があったのか、ただの山師か吉外か、それでもそこに霊的な意味を見出そうとすることには反対しない。良しとする。2024/02/08
黒兎
0
シュタイナーと言えば神秘学の第一人者。そのシュタイナー本を翻訳している高橋巖さんが書いた本です。シュタイナー研究者が書いたちゃんとした本なので信頼が置けます。 それに加えて、シュタイナーって小難しい本が多いけど、これは、わかりやすい文体で書かれており、非常に読みやすいです。2024/02/10
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