出版社内容情報
道元の教えを弟子の懐奘禅師が記録した『正法眼蔵随聞記』を仏教学者である著者が分かりやすく解説。
「ただひたすら坐る」「修行と証りは一つである」心の平安へ至る在り方を、道元の言葉から学ぶ。
第一章にて「仏道の手引き」として、『正法眼蔵随聞記』や道元の思想の概観などを説明し、第二章以降で道元の残した教えを辿る。「出世」「物欲」「我執」などに対し人はどのように向き合うべきか、悟りを開くにはどのような行いを積むべきか、道元の思想を引用し、現代にも通じる事例を用いながら読み解く。
内容説明
曹洞宗を開いた道元の言行を弟子の懐奘が記録し、修行の心得とした『正法眼蔵随聞記』。一途に坐禅に向き合い、悟りを追求した道元は、修行の果てに何を見たのか。見返りを求めず縁に身を任せること、善行を続け今ある幸せに気づくこと。世のため他のために生きること、不安や執着にとらわれずに生きる道とは―。残された言葉に虚心に耳を傾け、道標として半生を歩んだ仏教学者が、道元の教えとその核心をやさしく解説する。
目次
第1章 仏道の手引き
第2章 出世間の道
第3章 我執を離れる
第4章 貧に道あり
第5章 報いを求めず
第6章 坐禅これ第一なり
第7章 霧の中を行けば衣湿る
第8章 光陰を惜しむ
第9章 玉、磨かざれば光らず
第10章 学道の心構え
著者等紹介
角田泰隆[ツノダタイリュウ]
1957年、長野県伊那市生まれ。大本山永平寺にて修行。駒澤大学大学院博士課程満期退学。曹洞宗宗学研究所主任、駒澤短期大学教授を経て、駒澤大学教授。博士(文学)。伊那市護法山常圓寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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