出版社内容情報
平安の『源氏物語』から明治の近代化を経て『夜明け前』に至るまで、日本文学はどのような伝統を引き継ぎ、いかに近代化してきたか。「源氏」という構想の妙を紐解き、古典と近代を繋ぐ、新しい日本文芸史。
「源氏」と「漱石」をつないでみたいと思ってきた。「もののあはれ」と「可哀想だた惚れたってことよ」である。途中には右京大夫、西行、後鳥羽院、連歌、芭蕉、西鶴、井月たちがいて、主人公をあからさまにしないスタイルを試みてきた。しかし「漱石」以降、近代文学は主人公を用意して、その「創(きず)」を描くことにした。何かの「夜明け前」だったのか。
目次
第1章 源氏という構想(紫式部『源氏物語』その1 一五六九夜;紫式部『源氏物語』その2 一五七〇夜;紫式部『源氏物語』その3 一五七一夜)
第2章 古典の風味をつなぐ(小西甚一『日本文学史』一〇四九夜;高橋睦郎『読みなおし日本文学史』三四四夜;藤原公任選『和漢朗詠集』一五八夜 ほか)
第3章 近代との遭遇(磯田光一『鹿鳴館の系譜』一三一夜;尾崎紅葉『金色夜叉』八九一夜;正岡子規『墨汁一滴』四九九夜 ほか)
著者等紹介
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。70年代にオブジェマガジン「遊」を創刊。80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、芸術、生命科学、システム工学など多方面におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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