出版社内容情報
初学は終えたものの、その先の上達方法がわからない――俳句実作者が直面しがちなジレンマを、長年の俳句指導から蓄積した俳句分析とノウハウで解消。ベストセラー『20週俳句入門』に続く必携の実作入門!
内容説明
季語の役割、切字の効用と使い方などの基本から、「気どりのポーズをなくす」「省略は佳句の出発点」「季語を修飾するな」などの実作ポイント、17音に思いをまとめるテクニックや表現法を明快に解説。上達の基礎となる名句鑑賞も収録する。「自分のために、自分の俳句をつくる」それが出発点であり要であることを忘れずに―。俳句入門のバイブル『20週俳句入門』と並ぶロングセラー。もっと俳句が上手くなりたい人のために。
目次
実作のまえに(なんのために俳句をつくるのか;自分の俳句をつくる)
俳句の三つの基本(俳句は型である;俳句のいのち―季語;切字の効用;むすび―俳句の基本型)
実践篇1 実作のポイント
実践篇2 作句のテクニック
佳句を味わう
著者等紹介
藤田湘子[フジタショウシ]
1926年、小田原市生まれ。本名・良久。16歳のときに俳句を始め、17歳で「馬酔木」に入会、水原秋桜子に師事する。49年に「馬酔木」同人、のち編集長。64年に「鷹」を創刊、主宰。『神楽』で詩歌文学館賞受賞。蛇笏賞、俳句研究賞選考委員を務めた。2005年4月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モトラッド@積読本消化中
22
★★★読了2025/04/19
ひーじー
4
4/5 若い頃から、下手の横好きで俳句を作り続けてきました。……なんていうと聞こえがいいのですが、作ったりやめたり、断続的に駄句を並べてきただけですが。それでも稀に間違って高評価を受ける句も無きにしもあらずで、先日たまたまそんな目に遭って、何度目かの「やる気」を出した時にこの本と出会いましたw 一読しての感想……湘子先生、厳しい。激しい。でもひとつひとつ納得できる内容。俳句への思いが濃厚に感じられます。また折に触れ、読み返したい一冊でした。2023/06/13
nimo71
1
20週俳句入門を読んだので、次はこれ読もうと購入。テクニックを知識として知れた。もちろん、使いこなせるかどうかはまったく別の話だけれど。2023/12/17
Yuji Terazawa
0
【 2025年読書日記・その2 】 俳句を始めてまだ一年半ほどの私だが、敢えて本書に手を出してみた。実作5~6年程度の人を対象にしているようだが、作ってもどうしても散文的になってしまう現状をどうにかできないかと思ったのだ。 読んでみると、ヒントが満載だ。使えそうな技術、使ってみたい技術。それ以前の季語や切れ字といった基本。 最後に優れた句を鑑賞する章があるのだが、これもいい。俳句は作るだけでなく、読んで学ぶことも大切なのだ。2025/01/18