出版社内容情報
知の巨人・松岡正剛氏の読書録「千夜千冊」をテーマごとにまとめた文庫化シリーズ。24巻目となる『電子の社会』では、我々の生活とすでに切っても切り離せないデジタル・デバイスとインターネットについて語る。早くからオンラインで編集学校を開校してきた著者によるデジタル論で、読者層との親和性も高い。ますます高度情報化する社会の様相を、著者独自の視点で分析する。
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読書という航海の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
73
松岡さんの千夜千冊文庫版も20冊を超えて出版され続けています。私は一応すべてに目を通していますが、今回は電子の社会ということで今の社会を予想させる昔に出版された本などがかなりあります。私も読んだ本がこの分野でも多いのですがかぶっている本は数冊です。H.A.サイモン、ノーバート・ウィーナー、武田隆、松尾豊などです。いつもながらですが本当に読みこんでいる感じがする作品論です。2022/05/24
yutaro sata
28
ウィーナーの『サイバネティックス』に入る前の準備として読んでみようと思い、当然該当箇所も面白かったのですが、グーグルの話や、人工知能、ロボット制作の話など、他にもいろいろとつまんでみたいなあと思うところがあって、楽しかったです。2023/01/30
karutaroton
9
付箋貼ったところの一部/生物的リソースと非生物的リソースはどこかでとっくにまじってきたのだった。これは、もともとわれわれがダブターリング(嵌入接合)を好んできたということをあらわしていた/人間は進化の過程でなるべくすばやい決断が役立つように、同じ思考の近道を繰り返すようになった。それゆえしばしば非合理的な行動をとる。これを可用性バイアスという2022/06/26
Go Extreme
2
デジタルただいま準備中: ポール・レヴィンソン 『デジタル・マクルーハン』 ハーバート・A・サイモン 『システムの科学』 小川晃通 『アカマイ』 サイボーグ化する: ノーバート・ウィーナー 『サイバネティックス』 トマス・リッド 『サイバネティクス全史』 石黒浩 『アンドロイドサイエンス』 インターネット全盛: ローレンス・レッシグ 『コモンズ』 ヤコブ・ニールセン 『ウェブ・ユーザビリティ』 武田隆 『ソーシャルメディア進化論』 文明/電子機関/人工知能: 松尾豊 『人工知能は人間を超えるか』2022/05/22
かおっくす
1
著者のサイトはたびたび確認しているが、膨大な知識量に基づいており、ほぼ理解できない状況であるにもかかわらず、この本を手に取ってしまった。経済学者のサイモンが書いたシステムの科学に興味を持ったのと、アカマイという企業が気になりすぎたから。サイバネティクスはアタマがよすぎる考え方。アンドロイドサイエンスでは擬人化に関心をもつ。新たなコモンズはネット上の共有地として出現。21世紀電子社会ではGPAにかわる指標の導入が望まれる。伽藍よりバザール方式。インターネット社会の集合知は協調フィルタリングを通じたものである2024/03/20