出版社内容情報
この本は交響曲の十の名曲を選び、その曲にまつわる物語を記す歴史ノンフィクションである。いわゆるベストテンものは、何を選んでも、「あれがないのはおかしい」「これより、あっちだろう」というご批判をいただくのが宿命である。この本の選曲にもご異論のある方がいるだろう。選曲にあたっては、私の好み、愛聴曲ではなく、交響曲の歴史において重要と思う曲を選んだ。それだけですぐに二十曲くらいになり、何らかのタイトルが付いていて、知名度のあるものを優先させた。一話ごとに独立しているので、関心のある曲から読んでいただいてもかまわないが、順番に読んでいただき、その曲を聴いていただければ、「音楽史の流れ」が感じられるようにしたつもりだ。(「はじめに」より)
<目次>
はじめに
交響曲とはどんな音楽か
第一話 ジュピター 交響曲の最高神
第二話 英雄 英雄になった交響曲
第三話 運命 運命は扉を叩いた
第四話 田園 田園の気分と情景が交響曲になる
第五話 未完成 未完なのに名曲になった交響曲
第六話 幻想 恋愛から生まれた交響曲
第七話 悲愴 静かに終わる交響曲
第八話 新世界 交響曲は大西洋を渡る
第九話 巨人 姿を変え、名を変えた交響曲
第十話 革命 大粛清から生まれた交響曲
あとがき
参考文献
内容説明
数多くの名曲のなかから「ジュピター」「英雄」「運命」「田園」「未完成」「幻想」「悲愴」「新世界」「巨人」「革命」の10曲をピックアップ。それぞれの曲を解説するだけでなく、社会背景と作曲者の生涯全般も描く。歴史順に構成し、順番に読めば「音楽史の流れ」も感じられる。ヨーロッパが戦争と革命に明け暮れた18世紀後半からの約150年間は、交響曲が発展した歴史でもあった。クラシック音楽、交響曲の学び直しに最適な1冊。
目次
ジュピター―交響曲の最高神
英雄―英雄になった交響曲
運命―運命が扉を叩いて始まる交響曲
田園―田園の気分と情景が交響曲になる
未完成―未完なのに名曲になった交響曲
幻想―恋愛から生まれた交響曲
悲愴―静かに終わる交響曲
新世界―交響曲は大西洋を渡る
巨人―姿を変え、名を変えた交響曲
革命―大粛清から生まれた交響曲
著者等紹介
中川右介[ナカガワユウスケ]
作家、編集者。1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、代表取締役編集長として雑誌「クラシックジャーナル」ほか、音楽家や文学者の評伝や写真集の編集・出版を手掛ける(2014年まで)。その一方で作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
コチ吉
ひでお
Hiroshi
Go Extreme