出版社内容情報
虚子の重要な俳句論、現代仮名遣いで読める待望の新版!解説:岸本尚毅
渡邉水巴、村上鬼城。飯田蛇笏、前田普羅、原石鼎、長谷川かな女、野村伯月…計32名のホトトギス俳人たちの雑詠評を通し、かの「客観写生」論につらなる重要な論議とユニークな人物評を堪能できる名随筆。
●高浜 虚子:明治7年松山生まれ。本名、清。子規、漱石、碧梧桐らと親交を結び、『ホトトギス』発行人となって今日の俳句隆盛の基礎を作る。「客観写生」「花鳥諷詠」など、広く老若男女に俳句を伝え広めると共に、多くの優れた俳句作家を育成した。文化勲章受章。昭和34年没、85歳。
内容説明
現代俳句の巨星・虚子が、主宰する「ホトトギス」の俊英俳人の人物と句を論じた傑作雑詠評。渡辺水巴、村上鬼城、飯田蛇笏、前田普羅、原石鼎など総勢32名の句を読み解きながら、俳句において個性の向かうべき方向を示す。とりわけ他書にはないユニークな人物評に虚子の筆が冴え、作品鑑賞の向こうに「作者」を見ることの面白さを伝える。現代仮名遣いに改めた新版!
目次
主観的の句
各人評に移るに先だち
渡辺水巴
村上鬼城
飯田蛇笏
長谷川零余子
石島雉子郎
原月舟
前田普羅
原石鼎〔ほか〕
著者等紹介
高浜虚子[タカハマキョシ]
1874年松山生まれ。本名、清。能楽保存に尽力した池内家に生まれ、後に高浜の名跡を継承。子規、漱石、碧梧桐らと親交を結び、小説を著す一方で、『ホトトギス』発行人となって今日の俳句隆盛の基礎を作る。広く老若男女に俳句を伝え広めると共に、多くの優れた俳句作家を育成した。文化勲章受章。1959年4月8日没、85歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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