感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
迦陵頻之急
1
今昔物語は怪談・奇談ばかり探して拾い読みしてきたが、貴族のゴシップなどにも興味が湧いて来たので通読。日記男の藤原実資が安倍晴明ばりに見える人だったり、紀長谷雄が凄い人なんだかそうでもないのか良く判らなかったり。二十六巻あたり、記紀以上に神話や叙事詩っぽい、かなり長めのエピソードが載っていて、普通の僧が隠れ里に召喚されて突然チート能力を発揮して猿神を退治して人身御供をやめさせる話など、千年経っても同じような話ばかり流行ってますね。それにしても芥川龍之介は詰まらんエピソードばかりリライトしてるなあ。2024/04/27