出版社内容情報
ベートーベンの魅力は人間としての卓越した個性にあり、だれしもがそれに圧倒され、魅了される。彼の一生は自分自身との戦い、おのれの魂、おのれの信ずるものへの挑戦の連続だった。だからこそベートーベンが生みだした作品はまさに多面体であり、魂のうめきにも似た苦悩から生まれる歓喜の爆発、そして自然や人間に対する心やすらぐ賛歌に至るまで、無限のひろがりを人々に感じさせる。
「バッハは神に向かって作曲をし、モーツァルトは貴族に向かって作曲し、ベートーベンは人間に向かって作曲をした」といわれる、人間ベートーベンに迫る。
内容説明
実は愛にあふれた人物だった!生誕の地ボンと終焉の地ウィーン、現地取材の写真と文でベートーベン56年の生涯とその意外な素顔に迫る。
目次
第1章 ボンという町、ベートーベンの生い立ち、それを取り巻く人々
第2章 ハイドンへの師事、二人の時代感覚の差
第3章 難聴、そしてハイリゲンシュタットの遺書、不滅の恋人。その前後の時代
第4章 パスクァラティ・ハウス、「傑作の森」、そしてベートーベンを囲む女性達(一八〇六~)
第5章 ゲーテ、甥のカール
第6章 スランプの時期から復活まで(一八一三~二四)
第7章 『交響曲第九番・合唱付き』、及び人生の終幕
第8章 最後の作品、五つの弦楽四重奏曲と『大フーガ』(一八二四‐二七)
著者等紹介
谷克二[タニカツジ]
1941年、宮崎県生まれ。64年、早稲田大学卒業後ドイツに渡り、のちロンドン大学に学ぶ。処女作「追うもの」で第1回野性時代新人文学賞、「狙撃者」で第5回角川小説賞を受賞。現在はドイツを中心に紀行文を多数執筆
鷹野晃[タカノアキラ]
1960年、札幌市生まれ。主に人物ポートレート。旅をテーマとした撮影を雑誌・企業PR誌などを中心に行う。ライフワークとして東京を独自の視点で撮り続けている。86年独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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