出版社内容情報
大衆はいかに身体を用いて表現し、あるいは変容させてきたのか。男女がともに愉しんだ春画、差別を乗り越えようと生まれた車椅子、レコードによって全国に普及した盆踊り。出版やインターネットなどのメディアと、身体との意外な関係に迫る。人々と身体の関わりを見つめ直す、国際日本文化研究センターの大衆文化研究プロジェクト第3弾!
【執筆参加者】
安井眞奈美、エルナンデス・アルバロ、木股知史、山本ゆかり、木場貴俊、伊藤龍平、横田尚美、木下知威、輪島裕介、エドモン・エルネスト・ディ・アルバン
【内容】
序 身体とメディアをめぐる大衆文化論(安井眞奈美/エルナンデス・アルバロ)
〈第1部 身体を表現する〉
第一章 近代の絵入り本──〈本の絵〉と〈版の表現〉の視点から
第二章 春画をめぐる身体性――楽しむ、隠す、憩う
第三章 「こわいもの見たさ」の近世文化史
第四章 妖怪はどこで感じられてきたか――水木「妖怪」の原風景
〈第2部 身体を読み替える〉
第五章 服と生きる、ファッションと暮らす
第六章 コスプレの活動とイメージを再現する快楽
〈第3部 身体に回帰する〉
第七章 願いを絵に託す──近現代の小絵馬
第八章 車椅子の誕生
第九章 音盤と身体──近代日本の音楽と歌舞音曲
第十章 クイアな身体の可能性──オタク・メディア・漫画表現
内容説明
人々はいかに表現し、身体の可能性を広げてきたのか。絵馬、浮世絵、漫画、歌謡曲…男女がともに愉しんだ春画、差別を乗り越えようと生まれた車椅子、レコードによって全国に普及した盆踊り。出版やインターネットなどのメディアと、身体との意外な関係に迫る!
目次
序 身体とメディアをめぐる大衆文化論
第1部 身体を表現する(近代の絵入り本―“本の絵”と“版の表現”の視点から;春画をめぐる身体性―楽しむ、隠す、憩う;「こわいもの見たさ」の近世文化史;妖怪はどこで感じられてきたか―水木「妖怪」の原風景)
第2部 身体を読み替える(服と生きる、ファッションと暮らす;コスプレの活動とイメージを再現する快楽)
第3部 身体に回帰する(願いを絵に託す―近現代の小絵馬;車椅子の誕生;音盤と身体―近代日本の音楽と歌舞音曲;クイアな身体の可能性―オタク・メディア・漫画表現)
著者等紹介
安井眞奈美[ヤスイマナミ]
1967年生まれ。国際日本文化研究センター教授。専門は民俗学、文化人類学
アルバロ・ダビド,エルナンデス・エルナンデス[アルバロダビド,エルナンデスエルナンデス] [´Alvaro David,Hern´andez Hern´andez]
1983年生まれ。国際日本文化研究センタープロジェクト研究員。専門は文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。